「現代の名工」きょう(8日)東京で表彰式
2021年11月08日 16時31分
卓越した技能を持ち、長年その道で活躍する職人を厚生労働省が讃える、今年度(2021年度)の「現代の名工」に、和歌山県からは2人が選ばれ、きょう(8日)東京で表彰式が行われました。
現代の名工は、1967年(昭和42年)に創設された制度で、今年度は全国で150人が受賞し、和歌山県では田辺市の大工・中村静男(なかむら・しずお)さん71歳と、和歌山市のフランス料理シェフ・味村正弘(みむら・まさひろ)さん69歳の2人が選ばれました。
中村静男さんは、この道51年のベテランで、寺社の軒や塔などで見られる「斗組(ますぐみ)」という、釘を使わずに木材だけを組み合わせて支える技術や、日本の城でよく見られる「唐破風(からはふ)」と呼ばれる丸みを帯びた破風を作る伝統工法にその卓越した技術を発揮し、県・職業能力開発協会の理事などを歴任したほか、ものづくりマイスターなどにも認定され、後継者育成にも尽力しています。
味村正弘さんは、フランス料理のシェフとして、長年、地元・和歌山の食材や、日本の調味料を隠し味に用いたフレンチにこだわり、あらゆる世代が食べやすい料理の提供を心がけていて、世界グルメオリンピックなどの品評会で数々の賞を受けるなど高く評価されています。また、地元・和歌山の子どもたちに和歌山産のジビエを使った料理を指導するなど、食育活動にも協力しています。
和歌山県から選ばれた現代の名工は、これで46人となりました。