児童・生徒が各国の和歌山県人会とオンライン交流

2021年11月08日 19時12分

イベント教育歴史・文化

和歌山県内の小・中学生や高校生が、きょう(8日)アメリカやブラジルなどにある和歌山県人会の人々とオンラインで交流し、それぞれの学校や地域のことを紹介しました。

参加者へ画面越しに手を振る児童ら(11月8日・和歌山市立雑賀崎小学校)

これは、再来年(2023年)に第2回和歌山県人会世界大会が開かれるの前に、県内の子ども達に県人会の活動や、和歌山の移民の歴史に触れてもらおうと、県が主催しました。

きょう午前9時から始まったオンライン交流には、県内の小・中学校と高校12校の児童・生徒と、アメリカやブラジル、アルゼンチンなど、南北アメリカ大陸の6つの県人会の代表がパソコンの画面越しに参加しました。

ブラジル県人会の谷口・ジョゼ・眞一郎会長

はじめに、ブラジル県人会連合会の会長で日系二世の谷口・ジョゼ・眞一郎(たにぐち・じょぜ・しんいちろう)会長が挨拶し、去年(2020年)からことし(2021年)にかけて新型コロナウイルスで定例の催しが出来なかったことを報告したうえで、2回目の県人会世界大会の開催を心待ちにしていることを表明しました。

オンラインホームステイのようす

続いて、児童や生徒らの学校紹介が行われ、このうち、ブラジル移民の歴史を学んでいる和歌山市立雑賀崎(さいかざき)小学校の児童は、雑賀崎に昔から伝わる「ハナフリ」の現象や、紀州徳川家の庭園「養翠園(ようすいえん)」について紹介しました。一方、各県人会のメンバーは、現地の生活や風景を動画で紹介し、児童や生徒にホームステイを疑似体験してもらいました。

小学6年の女子児童は「画面で見たブラジルはものすごく都会で、コロナが明けたら一度行ってみたいと思いました。そのためには英語を一生懸命勉強しなきゃ」と目を輝かせながら話していました。

児童らのブラジル学習の模造紙を見つめる雑賀崎小の奥村校長

雑賀崎小学校の奥村孝(おくむら・たかし)校長は「国際交流の入り口となる取組みです。日本では学校で学べて治安も良い事が当たり前だが、海外ではそうではない事も多く、いま自分たちのいる環境の有り難さに気づいてもらえたら嬉しい」と話しています。

なお、県では、今月から再来年の3月にかけて、県内30市町村を巡回するパネル展「和歌山と移民~海外へ移住した先人の歴史を行います。

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