暖かな立冬、和歌山城で松の「こも巻き」
2021年11月07日 17時51分
暦で冬の始まりを告げる「立冬(りっとう)」のきょう(7日)、和歌山市の和歌山城公園で、松の「こも巻き」が行われました。
これは、松についた虫が、木の枝から下りて、温かい地中で越冬する習性を利用し、マツカレハの幼虫などの害虫を「こも」に集め、薬剤を散布せずに駆除するものです。和歌山城では、江戸時代から行われているこの時期の風物詩となっています。
こも巻きは、きょう午前9時から、和歌山城公園内や堀端などで行われ、作業員が、地面からおよそ1メートルの高さの松の幹に、わらで編んだ「こも」を次々に巻き、縄ひもでくくり付けていきました。
およそ250本ある松に巻かれた「こも」は、来年(2022年)3月5日の啓蟄(けいちつ)に外され、焼却されます。
和歌山市のこの日の朝の最低気温は12・7度、日中の最高気温は22・8度と、いずれも平年を上回る暖かく穏やかな立冬となりました。