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【国文祭】世界津波の日・濱口梧陵偉業顕彰シンポ

2021年11月05日 17時49分

イベント災害・防災社会

世界津波の日のきょう(5日)和歌山市の県民文化会館・小ホールで「稲むらの火」で知られる広川町(ひろがわちょう)の偉人・濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)を顕彰するシンポジウムが開かれました。

きょうのシンポジウムのもよう(11月5日・和歌山県民文化会館・小ホール)

これは、和歌山県と広川町が主催したもので、現在開催中の「紀の国わかやま文化祭2021」の応援イベントとして開かれました。

はじめに、作家で女優の中江有里(なかえ・ゆり)さんが「歴史から見える、未来の道」と題して、濱口梧陵の足跡を尋ねて広川町へ足を運んだ時のエピソードをスライドとともに紹介しました。

広川町の「稲むらの火の館」で梧陵の肖像画の前に立つ中江有里さん

中江さんは「小泉八雲(こいずみ・やくも)(=ラフカディオ・ハーン)を取材したことがきっかけで梧陵に興味を持ちました。稲むらの火の逸話はもとより、津波のあと、私財を投じて堤防を築くなど、村人の雇用確保や生活支援まで手掛けたことに大変驚きました。JRの特急くろしお号にも津波避難マニュアルが置かれているのも、梧陵の影響だと思います」と語りました。

続いて、関西大学社会安全学部の河田惠昭(かわだ・よしあき)特任教授が「濱口梧陵を世界の英雄にする!」と題して講演し「災害も生物と同じように突然変異的に起こると考えるべきで、南海トラフ巨大地震などに備えるため、今から国や自治体を動かすべく声を上げることは、濱口梧陵の歴史の延長線上にある」と訴えました。

またきょうは、梧陵が設立した県立耐久(たいきゅう)高校の生徒や、ユニタール・国連訓練調査研究所の研修生が、それぞれ防災に関する研究事例を発表しました。

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