「紀の国わかやま文化祭2021」開幕

2021年10月30日 19時10分

イベント歴史・文化

国内最大の文化の祭典「紀の国わかやま文化祭2021」が、きょう(30日)開幕し、和歌山市の和歌山ビッグホエールで開会式が行われました。

「紀の国わかやま文化祭2021」は、「第36回国民文化祭・わかやま2021」と「第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会」の2つの大会の愛称で、和歌山では初めての開催となります。

開会式は、きょう午後3時から和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで行われました。

式典では、県実行委員会会長の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が挨拶しました。

挨拶の中で、仁坂知事は、「本大会では、先人から受け継いできた豊かな歴史・文化や県内で多くの方が活躍している様々な芸術・文化など、和歌山の文化の素晴らしさを存分に味わっていただくことができる事業が県内全域で展開されます。ここ和歌山の力・コロナ禍の日本に明るい希望をお届けできることを切に願っています。」と述べました。

そして、式典の様子をオンラインで視聴された天皇陛下がおことばを寄せられました。

天皇陛下はこの中で「新型コロナウイルス感染症への対応に心を配りながらこの大会が開催されることは、芸術文化活動への大きな励みになることと思います。このような取り組みを通じて、地域に息づく文化の価値や魅力が再認識されるとともに、多くの人々の交流の輪が新たな文化の創造へと繋がっていくことを期待しています」と述べられました。

また、斉藤言子(さいとう・ことこ)さんによる国歌独唱や歌手のウインズ平阪さんと車いすダンサーの中瀬朱(なかせ・あや)さん、マスコットキャラクターのきいちゃんによる開会宣言も行われました。

式典後に行われたフェスティバルの第1部では、尾上菊之助(おのえ・きくのすけ)さんによる道成寺ゆかりの歌舞伎演目・祝賀舞「道成寺より鐘ヶ岬(かねがみさき)」が上演されました。

第2部は、今回の大会テーマ「山青し、海青し、文化は輝く」の源を探す和歌山をめぐる旅というコンセプトのもと行われ、ヴァイオリニストの澤和樹(さわ・かずき)さんをはじめ、高校生や子どもたちとプロによる演奏・演技の共演が披露されました。

エンディングでは、歌手の坂本冬美(さかもと・ふゆみ)さんによる「心の糸」が披露された後、全出演者による歌唱が行われ、来場した観覧者およそ900人を魅了しました。

「紀の国わかやま文化祭2021」は、来月(11月)21日まで開催され、県内各地で文化にまつわる様々なイベントや演奏会、展覧会などが行われます。

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