和歌山城ホールがオープン・文化と賑わいの拠点に
2021年10月29日 19時11分
和歌山市中心部に建設が進められていた新しい市民会館「和歌山城ホール」が完成し、きょう(29日)オープニングセレモニーが行われました。
和歌山城ホールは、先月(9月)30日に老朽化のため閉館となった、南海和歌山市駅近くの旧・和歌山市民会館に替わる施設で、5階建ての建物にはコンサートや舞台などを行う大・小のホールと、会議室や展示室、和室などがあり、屋上の展望テラスでは和歌山城を望むことができます。
内装には紀州材がふんだんに用いられ、木の香りに包まれているほか、1階のカフェスペースでは気軽にくつろげます。
午前10時に大ホールで開かれたセレモニーでは、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長や来賓で和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事らが、ステージ上でテープカットを行い、オープンを祝いました。
また、紀州てまりや和歌山城、パンダなど、和歌山を象徴する絵柄を織り込んだ緞帳(どんちょう)を寄贈した島精機製作所の島三博(しま・みつひろ)社長に、尾花市長から感謝状が贈られました。
尾花市長は「令和の新時代と伝統が融合した、和歌山市の未来を象徴する施設となった。文化・芸術の伝統となり、周辺の施設と連携した交流とにぎわいの拠点として市民に親しまれ、愛される施設になって欲しい」と述べました。
仁坂知事は「素晴らしい惚れ惚れとするホールが出来た。県立医大薬学部などの学生で賑わいも見せ、周辺の再開発も進み、新生の息吹を感じる」と祝辞を述べました。
建設工事は、和歌山市七番丁(しちばんちょう)の伏虎(ふっこ)中学校跡地で2019年から始まり、ことし(2021年)5月には作業員が新型コロナウイルスに感染してクラスターとなり、工事が中断したこともありましたが、完成の目標としていた、あす(30日)の「紀の国わかやま文化祭2021」開幕前に間に合いました。