考える会の和菓子ウォーク 三重県伊賀市で開催

2021年10月28日 20時04分

イベント歴史・文化社会

紀州の和菓子と文化を考える会主催の和菓子ウォークが、来月(11月)20日、三重県伊賀市で開かれます。

紀州の和菓子と文化を考える会は、自分たちが住むまちを、和菓子と文化の観点から見つめ、まちづくりを考えようと、2014年に発足した団体で、定期的に学習会やシンポジウムのほか、県内外で和菓子ウォークを開催しています。

今回のウォークは、「城下町の和菓子文化」をテーマに、三重県の小京都と呼ばれる、伊賀市で開かれます。

江戸時代、伊賀市は、和歌山城も築いた築城の名手、藤堂高虎(とうどう・たかとら)を藩祖に持つ藤堂藩の城下町で、昭和の初めに再建された白い三層の大天守を擁する伊賀上野城(いがうえのじょう)と古い町並みがあり、伊賀市の市民と行政が一体となって、これを守り活かしてきました。

ウォークでは、ユネスコの無形文化遺産「上野天神祭(うえのてんじんまつり)のダンジリ行事」で知られる上野天神宮を訪ねた後、3つの和菓子店を巡ります。

このうち、「紅梅屋(こうばいや)」と「桔梗屋織居(ききょうや・おりい)」は、いずれも江戸時代の創業で、「伊賀押(いがお)しもの」と呼ばれる「干菓子(ひがし)」をはじめ、俳人・松尾芭蕉(まつお・ばしょう)にちなんだ菓子などを製造・販売しています。

また「御菓子司(おかしつかさ)おおにし」は、商業の盛んな町で名物となっている、でっち羊羹や、くノ一の形をした最中などが人気の130年以上の歴史がある老舗和菓子店です。

ウォークには、主催する考える会の会員でなくても、会員の推薦や同伴があれば、参加できます。来月20日の当日は、伊賀鉄道の上野駅前に集合します。

参加費は無料ですが、交通費や昼食代などは自己負担で、参加希望者は、事前の申し込みが必要です。申し込みは、会員を通じて、もしくは、メールで受け付けています。メールアドレスは、kishuwagashi@gmail.comです。

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