ミシュランガイド発表 和歌山県からは2軒の二つ星
2021年10月20日 16時23分
星の数で飲食店を評価し紹介するガイドブック「ミシュランガイド京都・大阪+(プラス)和歌山」の掲載店がきょう(10/19)発表され、和歌山県からは、岩出市と和歌山市にあるあわせて2つの店が二つ星に選ばれました。
和歌山県内の飲食店を対象にしたガイドブックの出版は初めてで、出版した東京に本社のある日本ミシュランタイヤがきょう(10/19)オンラインで発表しました。
それによりますと、県内で三つ星に選ばれた店は、ありませんでした。
二つ星に選ばれたのは、岩出市川尻にあるレストランで、野菜が主役の独走的な料理を提供する「ヴィラ アイーダ」と、握り全般に創意工夫を凝らしている、和歌山市畑屋敷の「鮨(すし) 義心(ぎしん)」の2軒です。
また、一つ星に選ばれたのは6軒で、上富田町生馬(いくま)の「鮨(すし) よし田(だ)」、白浜町の「御料理(おりょうり) 竹寶(ちくほう)」、和歌山市手平(てびら)の「オテル・ド・ヨシノ」、和歌山市黒田の「割烹(かっぽう) 恵比寿(えびす)」、和歌山市東仲間町(ひがしちゅうげんまち)の「季節料理 八尾亀(やおかめ)」、和歌山市の広道(ひろみち)の「鮨(すし) 宮田(みやた)」です。
このほか、価格以上の満足感が得られるビブグルマンに、ラーメンや日本料理、フランス料理や居酒屋など、9つのカテゴリーから15軒が選ばれ、持続可能な社会の形成に寄与するミシュラングリーンスターに、4軒が選ばれました。
きょうの記者会見で、日本ミシュランタイヤの須藤元(すどう・げん)社長は、「新型コロナウイルス禍で、すべての方が大きな影響を受けているが、滞りなく調査を終えることができた。厳しい状況でも、お店では、たゆまぬ努力と文化、味、技術の継承を続けていた」と語りました。
また、三つ星が一つもなかったことについて、日本ミシュランタイヤの広報担当者は、「飲食店の数が限られる中で、二つ星2軒、一つ星6軒、ビブグルマン15軒という結果は、とても素晴らしいことです」とした上で、これまでにも、佐賀や横浜など、14の地域で三つ星がなかったことを明らかにしました。
和歌山の店を含むミシュランガイドの発行について、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「和歌山の飲食店が初めて掲載されたことをうれしく思います。和歌山県には、豊かな自然と歴史を背景とした、世界に誇れる多彩な食文化があり、今回、掲載された飲食店に匹敵するような名店もまだまだたくさんあります。ミシュランガイドへの掲載を機に、国内外から大勢の皆さんに和歌山を訪れていただけることを期待します」とコメントしました。
ミシュランガイドは、タイヤメーカーのミシュランが、より快適に楽しくドライブできるようにと、1900年に初めてタイヤの修理方法や宿泊施設などの情報をまとめた冊子を制作したのが始まりで、1930年代から匿名の調査員がレストランやホテルを訪れ、素材の質や料理技術の高さなどを世界共通の基準で評価し、星の数などで紹介していて、いまでは、世界各国で発行されています。
日本では「東京」版と「京都・大阪」版が毎年更新されているほか、他の地域を取り上げた特別版も出版されていて、和歌山県は、27エリア目として初めて取り上げられました。