【衆院選】きょう(19日)公示・県内小選挙区に10人が立候補(音声付)

2021年10月19日 12時39分

政治

衆議院総選挙が、きょう(19日)公示され、和歌山県内の1区から3区までの小選挙区に、あわせて10人が立候補し、12日間の選挙戦に入りました。

【1区】

国民民主党の前職・岸本周平(きしもと・しゅうへい)候補65歳は、和歌山市広瀬(ひろせ)で訴えを繰り広げ「訳の分からない将来への不安の声に、安倍内閣も菅内閣も耳を貸そうとしなかった。与党がやりたい放題やっている状況に誰かが声を上げなければ、もっとひどくなっていたかもしれない。ひとりひとりが大切に守られることをしっかりと議論すべきだ」と語りました。

街頭で訴える岸本周平候補(10月19日・和歌山市広瀬)

自民党・前職の門博文(かど・ひろふみ)候補56歳は、陣営の選挙対策本部長を務める自民党の世耕弘成(せこう・ひろしげ)参議院幹事長をはじめ、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事や尾花正啓(おばな・まさひろ)和歌山市長らが駆け付けエールを送る中、午前9時から和歌山市のJR和歌山駅前で第一声をあげました。この中で、門候補は、「和歌山市で発生した水管橋の落下事故で、命の水をつなぐルートが一本しかないことがわかった。まずは市民のために自公で協力して本格復旧し、さらに新たな浄水場が必要ではないかという話も聞いている。100億、200億とも言われる予算を確保することがいまの大きなテーマ。選挙区は自民党、比例区は公明党、このコンビネーションで、和歌山市民の暮らしと命を守る」と述べ、支持を訴えました。

街頭で支持を訴える門博文候補(10月19日・和歌山市美園町)

【2区】

「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の新人・遠西愛美(とおにし・まなみ)候補37歳は、午前11時から、紀の川市上野(うえの)の公園「野あそびの丘」の近くで、パラグライダーが飛び立つ百合山をバックに、公園で遊ぶ親子連れに向かって第一声をあげました。この中で遠西候補は「私が立候補したきっかけは、NHKの受信料問題。NHK党が2年前に国政政党になったことで、是正を指摘してきた戸別訪問という営業形態について、NHKの前田会長から抜本的に見直す意向を引き出すに至った。立花党首が指摘しているように、NHK問題すら解決できない政治では、有事に対応できない。いまの政治で対応できるのか、よりよく変わっていかなければならない」と述べ、最後に「衆議院和歌山二区からNHKをぶっ壊す」と拳を突き上げて訴えました。

有権者に支持を訴える遠西愛美候補(10月19日・紀の川市)

8期目を目指す自民党の前職・石田真敏(いしだ・まさとし)候補69歳は、きょう(19日)午前8時半、海南市名高(なたか)のJR海南駅前でおよそ300人の市民や支援者らを前に第一声を上げました。石田候補は、当面の課題として、コロナ対策や防災減災、少子化、社会保障、外交問題などを挙げた上で、憲法改正や教育の問題については、「世の中の変化に合わせた大胆な改革が必要だ」と訴え、「自公政権で取り組んできた政策をさらに進めていく」と力を込めました。

有権者に訴えを繰り広げる石田真敏候補(10月19日・JR海南駅前)

立憲民主党の新人、藤井幹雄(ふじい・みきお)候補60歳は、岩出市内で駆け付けた支持者や支援団体らおよそ50人の前で挨拶をしました。藤井候補は「嘘とごまかしの政治はほっとけない。子供や孫にちゃんとした日本、故郷を残していきたい。生まれ育った地域にもう一度政治の光を照らしていきたい。」と訴えました。

街頭で支持を訴える藤井幹雄候補(10月19日・岩出市)

日本維新の会の新人・所順子(ところ・じゅんこ)候補72歳は、かつらぎ町佐野(さや)の選挙事務所前で第一声を上げました。この中で所候補は「輝かしい日本を取り戻すため、透明性のある国政を目指し、地方に暮らす庶民の声を国会に届けたい。外国の生活で身につけた柔軟な視野も生かしながら、世界に負けない日本を取り戻す。女性の目線、高齢者の目線、若者の目線をもって幸せに豊かに暮らせる社会を作ります」と訴えました。

有権者に訴える所順子候補(10月19日・かつらぎ町佐野)

【3区】

「新党くにもり」の新人・本間奈々(ほんま・なな)候補52歳は、田辺市中心部で有権者を前に「自民党は本当に保守の政党なのか、憲法改正を未だ行わず、新自由主義的な政策を続ける姿勢は、もはや共産党のようだ。日本や日本人の利益を損なっても中国のために政治を行うようなことを、私たちは容認できない」と訴えました。

市民に支持を訴える本間奈々候補(10月19日・JR紀伊田辺駅前)

自民党の前職・二階俊博(にかい・としひろ)候補82歳は、有田川町(ありだがわちょう)の県議会議員の事務所で集まった支持者らに立候補の挨拶をしました。13回目の挑戦となる二階候補は、高速道路の整備など地元の発展をに取り組んできたことを強調し「皆さんと一緒に、子や孫の時代まで住んでよかった思える地域づくりに取り組んでいきたい」と支持を訴えました。

出陣式で支持を訴える二階俊博候補(10月19日・有田川町)

共産党の新人・畑野良弘(はたの・よしひろ)候補61歳は、田辺市下万呂(しもまろ)で有権者を前に「森友問題や、赤木ファイルの問題など、安倍・菅政治への怒りが大きく広がっている。今こそ、この総選挙に怒りをぶつけて政権交代を実現させよう」と訴えました。

街頭で支持を訴える畑野良弘候補(10月19日・田辺市下万呂)

無所属の新人・根来英樹(ねごろ・ひでき)候補51歳は、御坊市(ごぼうし)のJR御坊駅前で「私が新しい選択肢として認めてもらわなければならない。世襲など恵まれた環境や偏った人たちに、本当に格差が固定しつつあるいまの日本社会を変えていけるのか」と主張しました。

有権者に支持を訴える根来英樹候補(10月19日・JR御坊駅前)

衆議院総選挙は、今月31日に県内822の投票所で、午前7時から一部を除いて午後8時まで行われ、即日開票されます。

また、衆議院の比例代表と、最高裁判所裁判官11人の国民審査の投票と開票もあわせて行われます。

投票日に仕事やレジャーなどで投票所に行けない人のための期日前投票が、あす・20日から投票前日の30日まで、各市町村が設置した期日前投票所で行われます。

きのう(18日)現在の和歌山県の有権者数は80万2394人で、各小選挙区ごとの内訳は、和歌山1区が30万8421人、和歌山2区が24万3368人、和歌山3区が25万605人です。

県・選挙管理委員会では、棄権の防止と若者の投票を積極的に呼びかけています。

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