コロナ禍の運動会 智辯小、ビッグホエールで開催

2021年10月14日 19時35分

イベントスポーツ教育社会

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、学校行事のあり方が大きく変わる中、和歌山市の智辯学園和歌山小学校は、おととい(10/12)、和歌山ビッグホエールを使って開催しました。

2021年10月12日・和歌山ビッグホエールで ※写真提供はすべて智辯学園和歌山小学校

智辯和歌山小学校では、例年、学校内のグラウンドで運動会を実施していますが、去年は、新型コロナウイルス感染症の蔓延で、競技数を大幅に減らすなどして実施しました。

今年は、小学校が開校から20年の節目を迎えたこともあり、換気システムが整備された和歌山ビッグホエールを会場とし、国や自治体の衛生管理マニュアルに従って衛生管理や保護者の観覧人数の制限を徹底しました。

小学校の運動場では、児童や保護者の待機場所が密になっていましたが、ビッグホエールでは、座席を1つ空けて座ることで、人と人の間に適度な距離を保つことができ、育友会の山本進三(やまもと・しんぞう)会長は、「家族をたくさん連れてくることはできませんが、一生懸命取り組んでいる姿をじっくり見たい」と話していました。

智辯学園和歌山小学校の渡瀬金次郎(わたせ・きんじろう)校長は、「去年からできるだけ感染者を出さないよう、校内での手洗いや消毒、弁当の黙食を徹底してきました。子どもたちは、運動会に向けて一生懸命、準備してきました。この運動会を通して、物事を成し遂げるために必要な準備の大切さや、想定外のことが起きても対応できる力を育てることができたと思います」と話していました。

小学6年生で、赤組応援団長の宮野佑太(みやの・ゆうた)くんと、白組応援団長の中谷匠之介(なかたに・しょうのすけ)くんは、「支えてくれた先生や家族、仲間とともにここまで来られてうれしい気持ちでいっぱいです。あともう少しの小学校生活なので、この大きな協力の輪を中学校につなげてステップアップしていきたい」「休憩時間も惜しんでがんばってきました。心が一つになるというのはすごいと思ったし、コロナ禍の中でも、心を一つにして何事も一生懸命、取り組んでいきたい」と話していました。

渡瀬校長(右)から賞状を受け取る総合優勝した紅組の応援団長、宮野くん

智辯学園和歌山小学校の運動会は、午前中だけの短縮プログラムで実施されましたが、当日、実施できなかった競技は、事前の予行演習で披露され、保護者らに向けてオンラインで配信されました。

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