市立和歌山バッテリーがドラフト1位
2021年10月11日 22時37分
プロ野球のドラフト会議がきょう(11日)東京都内で行われ、和歌山県からは、市立和歌山高校3年の小園健太投手がDeNAから、松川虎生捕手がロッテから、それぞれ1位で指名されました。同じ高校のバッテリーが、それぞれ同じ年のドラフトで1位指名されるのは史上初めてです。
ドラフト会議はきょう午後5時から始まり和歌山市六十谷にある市立和歌山高校では、小園投手と松川捕手が揃ってテレビ中継を見守りました。
会議では、1巡目で、ロッテが松川捕手を単独1位指名し交渉権を獲得しました。上位指名が予想されていた小園投手を巡っては、DeNAと阪神が競合で1位指名し、抽選の結果、DeNAの三浦大輔監督が右手で交渉権を引き当てました。
間もなく2人は、高校の武道場に設けられた記者会見場に姿を見せ、詰めかけた報道陣からたくさんのフラッシュを浴びていました。
チームのキャプテンと4番を務めた松川捕手は「1巡目で呼ばれると思っていなかったのでびっくりしています。プロの世界は厳しいと思いますが、覚悟と感謝の気持ちを持ち、愛される選手になりたい」と意気込みを語りました。
一方、最速152キロの速球が武器の小園投手は「ほっとしています。虎生と一緒にプロ野球選手になれるのは嬉しい。シーズン20勝できるような、球界を代表するエースになりたい」と語りました。
2人は中学時代からバッテリーを組み、松川捕手の誘いで揃って市立和歌山へ進学しました。小園投手は「ことし春の選抜大会で、甲子園でバッテリーを組んで校歌を歌えたことが一番の思い出」と振り返りました。
野球部の半田真一監督は「これほど素晴らしいことはない。それぞれの良いところを伸ばして活躍してほしい」とエールを送りました。
和歌山県関係ではこのほか、智辯和歌山高校出身で関西学院大学の黒原拓未投手が広島から1位で、田辺高校の新家颯投手が広島から育成枠の1位で、それぞれ指名を受けました。57回目となることしのドラフト会議では、先月(9月)27日までにプロ志望届を提出した高校生159人、大学生139人、 それに社会人選手らが対象となりました。