【断水】断水解消から一夜明けて・住民に安堵と疲労

2021年10月11日 18時31分

災害・防災社会

紀の川に掛かる水道管の橋の落下による和歌山市北部地域の断水が、きのう(10日)で解消され、住民からは安堵の声が聞かれた一方、疲労の声や、和歌山市の水道管理の甘さを指摘する声も聞かれました。

仮の水道管設置が完了した六十谷橋とその様子を見に来た地元の男性(10月11日・和歌山市六十谷)
落下した状態で1週間が経過した六十谷水管橋

このうち、最も送水が遅くなった和歌山市直川(のうがわ)のサンシャイン紀の川台に住む女性は「25年くらい前から住んでいますが、こんな事は初めて。断水の間は飲料水を買い込み、器が汚れないようにインスタント食品を中心に食べていました。トイレ用の水はバケツで何回も運びました」ガーデニングで沢山のバラを育てていますが、ほとんどダメになってしまいました。橋のメンテナンスが目視だけで十分だったのか、断水になってから対応するのでは遅すぎます」と疲れた様子で話していました。

送水が最も遅くなった有功地区北部の住宅地をのぞむ

また、和歌山市六十谷(むそた)の東(ひがし)ニュータウンにある駄菓子屋に来ていた小学6年の近所の男子児童と店主の女性は「断水の間は温泉や友達の家で風呂に入っていて、店には人が沢山いました。給水所になっている小学校に水を汲みに行き、自衛隊の給水車も見ました。お年寄りも多いので自衛隊員が水を運んであげていました。連合自治会からもペットボトルの水が配布されていました。和歌山市には、北部の地域にも浄水施設をつくるなど非常時に備えて欲しい」と話していました。

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