【断水】全域へ給水再開から一夜、協力者に感謝
2021年10月11日 14時28分
和歌山市南部の浄水場から北部地域へ送水するための水道管の橋が折れて発生した北部地域での大規模な断水は、昨夜(10/10)、1週間ぶりにすべての世帯で解消し、一夜明けたきょう(11/11)、市の責任者が、協力してくれた外部の関係者や、市民に謝意を述べました。
今後、和歌山市は、専門家も入れた検証する仕組みを作って原因を究明するとともに、本復旧に向けた検討を加速させます。
和歌山市では、今月(10月)3日から北部地域のおよそ6万世帯で断水が発生したため、仮の水道管を設置しておととい8日の朝から一般家庭への給水を始め、1週間経ったきのう午後4時に、すべての世帯への給水を再開しました。
この段階では、まだ水を飲むことはできませんでしたが、その後、行われた水質検査の結果、午後8時になって、和歌山市北部の全域で水の安全性が確認され、飲料水として使用できるようになりました。
濁り水の発生に備えて、給水タンクに水を入れていなかった市営住宅やマンションなどの一部の集合住宅でも、これを受けて、給水が始まったということです。
断水の解消から一夜明けたきょう、和歌山市の瀬崎典男(せざき・のりお)公営企業管理者が取材に応じ、「ご協力いただいた、自衛隊をはじめ、国や県、他の市町村や民間ボランティア、各団体の皆さんに、あらためて御礼を申し上げたい」と謝意を示した上で、「北部地域の住民の皆さんには、あらためてお詫びを申し上げるとともに、節水などの呼びかけに対応していただいたおかげで、早く復旧し水を届けることができたことに、御礼を申し上げたい」と述べました。
和歌山市には、「水が濁っている」という市民からの問い合わせが昨夜からけさにかけて寄せられているということで、きょう(10/12)も引き続き、市内の小中学校など29ヶ所に給水所を設置しています。
また、和歌山市は、今後、専門家らで検証するための仕組みを作り、水道管の橋が落下した原因を究明するとともに、本復旧に向けた検討を進めることにしています。
また断水した北部地域を対象に、水道料金の減免について実施方法を含めて検討しています。
仮の送水管を設置している県道の六十谷橋では、全面通行止めの通行規制が行われていて、崩落した水道管の橋が本復旧するまで通行できない状態となっています。