【断水】北部全域で家庭への給水再開、飲料水としても使用可

2021年10月10日 22時59分

災害・防災社会

和歌山市南部の浄水場から北部地域へ送水するための水道管の橋が折れて落下し、北部地域で大規模な断水が続いていた問題で、和歌山市は、今夜(10/10)、すべての世帯への給水が再開し、飲料水としての使用が可能になったと発表しました。

それによりますと、断水していたおよそ6万世帯のうち、きょう正午の段階で、まだ二次配水池に十分な水を送れていなかった有功(いさお)地区の高台にあるおよそ1000世帯について、午後4時に家庭への給水が再開されました。

さらに、家庭に直結する給水管の水質を検査した結果、午後8時になって、和歌山市北部の全域で水の安全性が確認され、飲料水として使用できるようになりました。

濁り水の発生に備えて、市営住宅やマンションなど、一部の集合住宅では、給水タンクに水を入れるのを控えていたため、断水が続いていたところもありますが、飲料水としての使用が可能になったことで、今後、こうした集合住宅でも給水が始まるものとみられます。

和歌山市は、安全性を確認したものの、各家庭や事業所などの水を個別に検査したものではないので、使用にあたっては、濁りなどの異常がないかを確認するよう呼びかけています。

また、今後、濁り水が発生する場合もあるため、給水所については、あす(10/12)も引き続き、市内の小中学校など29ヶ所に設置します。

この断水は、和歌山市の紀の川に架かる南部から北部へ水を送るための唯一の送水管の橋が崩落したため、和歌山市北部のおよそ6万世帯で発生したもので、水道を管理する和歌山市は、3日間の工事で仮の水道管を設置して北部地域への送水を再開し、きのう午前8時半以降、順次、一般家庭で使用できるようになっていました。

仮の送水管を設置している県道の六十谷橋では、全面通行止めの通行規制が行われていて、崩落した送水管の橋が本復旧するまで通行できません。

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