【水管橋崩落・断水】8日夕方、工事完了か 9日朝に家庭で使用再開へ

2021年10月08日 13時55分

災害・防災社会

和歌山市の紀の川にかかる送水管の橋が崩落し、およそ6万世帯が断水している問題で、和歌山市は、きょう夕方以降に仮の水道管を敷設する工事を終えて送水を再開し、順調に進めば、あす朝には、全域で断水が解消できると見込んでいます。

橋の上は接続完了(2021年10月8日午前10時40分頃)

この問題は、和歌山市の北部から南部へ水を送るため紀の川に架かかる「水管橋(すいかんきょう)」と呼ばれる唯一の送水管の橋が、中央部分でおよそ60メートルにわたって崩落し、およそ6万世帯が断水したもので、和歌山市の人口のおよそ3分の1にあたる13万8千人の生活に影響が出ています。

水道を管理する和歌山市は、おとといの今月6日から「水管橋」に並行して紀の川に架かる県道の六十谷橋の車道に、仮の水道管を全長およそ630メートルにわたって敷設(ふせつ)する工事を進めています。

仮の水道管は「水管橋」の端へと向かう

きょう午前10時半頃、工事現場で和歌山市の担当者が進捗状況に言及し、「現段階で、橋の上にある水道管はすべてつながっていて、工事全体の9割は完了した。残るは、河川敷での作業で、主に、接続する水道管を切断するなどして長さを調整する作業を行っている。当初は、きょう中に工事完了と見込んでいたが、少し早まり、きょう夕方以降に完了できると思う」と述べました。

水管協の南端か伸ばした管からは少量の水が出ている

その後のスケジュールについて、和歌山市は、工事の完了後、配水池への送水を始め、ある程度、水が貯まった段階で、一般家庭への送水を始める予定で、いまのところ「あすの朝には、北部全域で水道を利用できるようになる」という見通しを示しています。

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