和歌山市北部で断水 対策本部の初会議で状況報告

2021年10月03日 23時34分

災害・防災社会

和歌山市の紀ノ川にかかる水道管の橋が折れて落下し、北部地域で大規模な断水が始まる中、和歌山市は、対策本部を立ち上げ、午後8時過ぎから初めての会議を開きました。

和歌山市役所で開かれた対策本部会議(2021年10月3日午後8時過ぎ)

対策会議では、水道管の橋が落下し、北部地域に配水できなくなったことで、早いところでは、今夜8時頃から断水が始まっていることが報告され、和歌山市が、県内の29市町村や日本水道協会関西支部に連絡して給水車を回してもらえるよう交渉していることや、和歌山市の北部地域にある人工透析を行う5つの病院では、あす午前以降、給水が必要となることから最優先で給水車を配車する予定となっていることなどが報告されました。

また、和歌山市北部地域にある和歌山市立の小学校23校、中学校8校、高校1校のあわせて32校と5つの幼稚園については、施設にある受水槽の水の量にバラツキがあり、現段階では、トイレの使用が可能かどうか、わからないため、あすは、臨時休業とする方向で調整していることも報告されました。

しかし、今後の給水のスケジュールや給水ポイントなどについては未定となっています。

会議には、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が対策本部長として出席し、それぞれの報告を聞く中で、市民生活への影響を極力、抑えるよう指示を出していました。

会議の後、尾花市長は、水道管の橋が落下した現場へ向かい、その後、「今回の六十谷水管橋の破損により、紀の川北部地域一帯という広い地域で断水となることを心からお詫び申し上げます。関係機関と連携し協力を得ながら、早急な給水体制を整えるとともに、早期の応急復旧に努めます」というコメントを発表しています。

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