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茶殻を燃料に、大阪ガスが新ボイラー開発、海南市の工場に導入へ

2021年10月03日 12時09分

社会経済

麦茶の製造に伴って排出される茶殻を燃料に蒸気を発生させるボイラーシステムを大阪ガスが開発し、再来年(2023年)にも、海南市の食品工場に導入されます。

茶殻は、これまで廃棄されていましたが、発生した蒸気を麦茶の製造に使うことができるということです。化石燃料と比べ、二酸化炭素排出量が少ない、バイオマスの燃料として、脱炭素にもつなげたい考えです。

2023年5月の稼働を目指し、第1弾として、システムが導入されるのは海南市で麦茶を生産する「和歌山ノーキョー食品工業」の工場です。茶殻は水分が多いため、燃やすのが難しく、これまでは廃棄されていました。このほど、炉の高温の砂の中で動かしながら安定して燃やし、蒸気を発生させるシステムが開発できたということです。このようなボイラーシステムは国内で初めてで、コーヒーかすなども燃料にできるということです。

和歌山ノーキョーの海南工場では、麦茶飲料の生産で、大量の茶殻が出ますが、新しいシステムの導入で、廃棄する茶殻を9割減らし、燃焼で発生しする蒸気は、製造工程で活用されます。生育過程で二酸化炭素を吸収する植物由来の燃料は、環境負荷が少なく、都市ガスなどの燃料と比べ、年間およそ600トンの二酸化炭素を削減できると見込んでいます。

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