中村選手「パリ目指す」パラリンピアン2人、県庁訪問

2021年10月01日 20時52分

スポーツ社会

先月(9月)開かれた東京パラリンピックの競泳100メートル平泳ぎ・運動機能障害のクラスで8位に入賞した、橋本市の中村智太郎(なかむら・ともたろう)選手37歳が、パリで開かれる次のパラリンピックへの出場を目指して練習を再開したことがわかりました。

知事室を訪問した生馬選手(中央)と中村選手(右)

これは、おととい(9/29)、同じく東京パラリンピックの陸上100メートル・車いすのクラスに出場した、有田市出身の生馬知季(いこま・ともき)選手29歳とともに、和歌山県庁の仁坂吉伸知(にさか・よしのぶ)知事を表敬訪問した後、記者の質問に答えて明らかにしたものです。

中村選手と生馬選手は、おととい県庁の知事室を訪れ、仁坂知事に東京パラリンピックの成績などを報告しました。

仁坂知事は、「生馬選手は、ついにパラリンピックへの出場を果たし、おめでとうございます。中村選手は、今回で5度目のパラリンピックとなりましたが、まだまだ、お二人とも、頑張ってください」と激励しました。

アテネ大会で銅メダル、ロンドン大会で銀メダルを獲得した中村選手は、知事との面談後、取材に応じ、「今回8位という結果で、入賞はしましたが、納得できないので、コーチと相談した結果、数日前に次のパリオリンピックへの挑戦を決めました。東京大会の後、3週間、休んでいた練習を先週から再開し、いまは基礎からやり直しています。次のパリ大会では、40歳になりますが、表彰台を目指し、一番輝くメダルを獲得したい」と意気込みを語りました。

この訪問の後、中村選手は「パリを目指す」と宣言した

一方、今回、初めてパラリンピックに出場し、予選で敗退した生馬選手は、「17歳でこの競技を始めてからずっと目標にしてきたパラリンピックに出場できてうれしいですが、結果としては予選で敗退し、レース内容も、緊張で体が硬くなり、普段の力を発揮することができなかったので、悔しさが残りました。次の目標は、3年後のパリ大会に出場して決勝で金メダルを目指したい」と述べ、課題となっている後半の伸びをよくするため、やわらかいグローブから固いものに変更して練習に取り組み始めたことを明らかにしました。

生馬選手s

2人は、いずれも3年後のパリ・パラリンピックまでに予選を兼ねた大会などで結果を残し、大会出場を勝ち取り、金メダルを目指します。

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