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【新型コロナ】県内9人感染、有田市の病院でクラスター発生

2021年10月01日 20時50分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(10/01)、県内で10代の中学生から90代までの男女9人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表し、県内の累計感染者数は、死亡した61人を含めて5244人となりました。また、きょう新たに有田市の病院で県内91例目のクラスターが発生しました。

県が新たにクラスターと認定したのは、きのう院内感染が明らかになった有田市立病院で、きょう感染が判明した9人のうち、湯浅保健所管内などに住む80代と90代の男女4人がこの病院に入院していたほか、20代の理学療法士の男性は、感染した人たちのリハビリを担当していました。この病院では、きのうまでに4人の入院患者の感染が判明していて、このクラスターの人数は9人となりました。

有田市立病院を退院した直後に嘔吐や下痢の症状が出たとされていた70代の男性は、退院する前日の先月(9月)27日から症状が出ていたことがわかりましたが、感染した理学療法士の男性が発症したのは、この2日後で、入院中に面会した家族も検査の結果、陰性となり、感染源がまったくわかっていません。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「医療従事者や高齢者は2回のワクチン接種を受けている人が多いので、新型コロナウイルスに感染しても、症状が出ないまま、治癒する人もいる可能性がある」と述べ、早期発見の難しさを指摘した一方で、「医療機関としては、発熱などの新型コロナウイルスの典型的な症状がなくても、いつもと違う症状が出たら検査するなど、早期発見につとめるしかない」と話しました。

記者会見する野尻技監(2021年10月1日・県庁記者会見室で)

また、野尻技監は、きょう感染が判明した人の中に、大阪由来や県外へ旅行に出かけて感染したとみられる人がいることを指摘し、「県からの呼びかけは、不要不急の外出を控える、から、安全な外出を心がける、となりましたが、まだ感染が完全に落ち着いたわけではないので、県外への外出や、県外の人との交流などには、気を付けてほしい」と呼びかけました。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、和歌山県全体で4・5人まで下がっていて、5人を下回るのは、7月21日以来、72日ぶりです。

きょう新たに感染が判明した9人の保健所別の内訳は、湯浅が4人、和歌山市が2人、岩出と橋本が1人ずつ、県外が1人で、それ以外の保健所管内はゼロとなっています。

きょう現在、入院しているのは59人で、酸素投与が必要な重症者は8人、このうち1人が重篤な症状で人工呼吸器を装着して治療を受けています。

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