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和大・システム工学部の入試後期日程で出題ミス・1人追加合格

2021年10月01日 20時50分

教育

ことし(2021年)3月に行われた和歌山大学の入学試験の後期日程で、システム工学部の総合問題に出題ミスがあり、大学は、きょう(10月1日)この問題を受験した全員を正解にするとともに、1人を追加で合格にすることを発表しました。

出題ミスを陳謝する和歌山大学の入試責任者ら(10月1日・和歌山県庁南別館)

和歌山大学によりますと、出題ミスがあったのは、総合問題の化学で、塩化水素の結合エネルギーを計算させる問題で、計算に必要な生成熱のエネルギーの値が問題文から抜け落ちていたため、正しい計算が出来ない状態でした。

先月(9月)24日に、入試過去問題集の出版社の指摘でわかったもので、大学では、システム工学部の後期日程の受験者305人中、この問題を受験した182人全員を合格にし、この問題が正解になったことで1人を追加合格としました。

追加合格者には、きのう(9月30日)システム工学部の野村孝徳(のむら・たかのり)学部長が合格通知書を直接本人に手渡し謝罪しましたが、いまのところ、態度を示しておらず、大学は本人が希望すれば入学を認める方針です。

出題ミスの経緯を説明する永井副学長

和歌山大学・入試担当理事の永井邦彦(ながい・くにひこ)副学長は「最初の点検の段階で、当初用意していた問題が高校で習う範囲を超えていたことが判り、急きょ差し替えたが、差し替えた部分の問題の点検について、本来は3回チェックすべきところを、急いでいたため1回しかチェックしなかった」と釈明し、陳謝しました。

再発防止策について、永井副学長は「今後は短期間であっても3回点検を行い、チェック表を作って工程の確認を行うと述べました。

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