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【新型コロナ】県内6人感染、1人死亡 院内感染も発生

2021年09月30日 20時19分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(9/30)、県内で新型コロナウイルスに感染して入院していた90代の女性1人が死亡し、40代から90代までの男女6人が新たに感染したと発表しました。県内で死亡した人は61人となり、死者を含む県内の累計の感染者数は5235人となりました。

新たに亡くなったのは、和歌山市に住む90代の女性で、クラスターとなった和歌山市の向陽病院に入院していた先月(8月)26日、微熱が出て30日に陽性が判明し、その後、酸素投与の治療を受け、回復しましたが、きょう、基礎疾患の症状が急激に悪化し、死亡しました。女性の死亡には、新型コロナウイルス感染症肺炎が影響したということです。女性は、2度のワクチン接種を受けていました。

一方、きょう感染が判明した6人のうち、湯浅保健所管内に住む70代から90代の男女4人は、有田市立病院に入院していて、県は、この病院で院内感染が発生したと明らかにしました。おととい(9/28)退院した70代の男性が、退院直後に体調を崩し、再度、この病院で検査を受けたところ、新型コロナウイルスに感染していたことがわかったもので、病院は、入院患者79人と、感染が判明した男性と接触した可能性のある職員137人のPCR検査を行い、最初に感染が判明した男性を含め、これまでに4人の入院患者の感染を確認しています。感染が判明した4人は、いずれも同じ病棟の同じフロアに入院していて、有田市民病院では、きのう(9/29)から入退院と救急外来を停止する一方、外来診療については、継続しています。

院内感染の発生について話す野尻技監(2021年9月30日・県庁記者会見室で)

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染源は不明で現在、調査中ですが、感染した4人は、いずれも同じ病棟で、クラスターになる可能性は秘めているものの、外来診療などについても、病院が慎重に、適切に対応してくれているので、地域の皆さんは、過度に心配されないようにお願いしたい」と呼びかけた一方、「新型コロナの感染拡大がおさまっても、院内感染などの事例は発生するので、医療従事者や福祉関連の施設で働く人たちには、引き続き、感染防止策を徹底してほしい」と話しました。

新たに感染が判明した6人の保健所別の内訳は、湯浅が4人、御坊が2人で、それ以外の保健所はゼロとなっています。

きょう現在、入院しているのは60人で、県内のコロナ用病床589床に対する病床の使用率は10・2%にとどまっています。

酸素投与が必要な重症者は5人で、このうち1人が重篤な症状で人工呼吸器を装着して治療を受けています。

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