有田川町産ぶどう山椒を使ったオイル発売
2021年09月30日 18時44分
有田川町の特産・ぶどう山椒の軸を使ったエッセンシャルオイルがこのほど販売され、注目を集めています。
有田川町清水地域は「ぶどう山椒」の発祥の地と言われていて、生産量は全国一を誇ります。しかし、現在は生産者の高齢化が進んでいることや、天候不順などから、生産量が減少し、消費者にぶどう山椒を知ってもらう機会が少なくなりつつあります。
こうした中、有田川町では2017年から産地の振興や地域の存続を目指して、栽培研究や認知促進を実践してきました。
そして、このほど、東京のアットアロマ株式会社から、ぶどう山椒の「香り」を商品化する提案があり、有田川町の株式会社全笑(ぜんしょう)和歌山工場と連携して、未活用の資源である、ぶどう山椒の「軸」の部分から抽出した成分を使ったエッセンシャルオイルを開発しました。
ぶどう山椒の爽やかさと清涼感のある香りが特徴的で、家事や仕事の合間に、気分をリフレッシュさせたいシーンでの利用が期待されています。
このエッセンシャルオイルは今月(9月)24日から数量限定で販売されています。一本10ミリ入りで税込み2000円で、アットアロマの公式ホームページなどから購入できます。
有田川町商工観光課の垣谷英宏(かきたに・ひでひろ)さんは「香りから有田川町の豊かな自然をイメージしていただけたら嬉しい。山椒の軸も活用できることがわかったので、加工法や農家の所得向上など新たな可能性も拡がるのでは」と話していました。