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【新型コロナ】県内26人感染、クラスター1例

2021年09月24日 19時47分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(9/24)、県内で就学前の幼児から90代までの男女26人が県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、県内で新たにクラスターが1例発生し、県内の累計の感染者数は死亡した59人を含めて5202人となりました。

きょう感染が判明した26人のうち、半数にあたる13人が、高野町高野山にある特別養護老人ホーム「南山苑(なんざんえん)」の入所者と職員で、県は、これまでに感染が確認された1人を含め14人が、この特別養護老人ホームに関係するとして県内89例目のクラスターと認定しました。14人の内訳は、ショートステイを含むこの施設に入居する80代と90代の12人と50代の職員2人です。

最初に感染が判明した80代の男性は、クラスターが発生した施設でショートステイを利用していましたが、別の事業所でもデイサービスを受けていて、この介護事業所で先に感染が確認されていることから、県は、別の事業所を利用して感染した男性が、クラスターが発生した施設に感染を持ち込んだ可能性が高いとみて調査しています。クラスターが発生した施設で感染が判明した人は、全員、2回のワクチン接種を受けていました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「最初に感染が判明した人が、微熱や鼻水などの軽い症状から始まっていることからもわかるように、ワクチンを2回接種して感染した場合、症状が軽い可能性があるので、高齢者施設では、日頃の症状と違う場合、速やかに検査を行うことが重要。また、ショートステイの利用者は、複数の介護サービスを受けているので、さらなる感染予防対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけました。

1週間ぶりに記者会見する野尻技監(2021年9月24日・県庁記者会見室)

また、きょう感染が確認された人のうち、和歌山市に住む80代の男性は、今月11日に症状が出た後、市販の薬を飲んでいましたが、21日になって外出時に歩けなくなり、きのう23日には、部屋から動けなくなり、救急搬送され、感染が判明しました。この男性は、酸素投与が必要な重症で、野尻技監は、あらためて「症状が出たら早めに医療機関を受診してほしい」と呼びかけています。

きょう感染が判明した26人の保健所別の内訳は、橋本が13人、御坊が6人、岩出が3人、和歌山市が2人、田辺が1人、海南、湯浅、新宮はゼロで、県外の大阪府が1人となっています。

人口10万人あたりの直近1週間の感染者数は、県全体が7・7人で、きのうより0・1ポイント高くなっています。

また、きょう現在、入院しているのは84人で、県内のコロナ用病床589床に対する病床の使用率は14・3%です。

酸素投与が必要な重症者は8人で、このうち人工呼吸器を装着している1人を含めて2人が集中治療室で治療を受けています。

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