県内盛り土・76か所で先行点検へ

2021年09月22日 19時10分

政治災害・防災

ことし(2021年)7月3日に静岡県熱海市(あたみし)で発生した大規模な土石流災害を受け、和歌山県は、土石流の発生しやすい県内の土砂災害警戒区域の838か所の盛り土のうち、76か所で現地点検を行う方針を決めました。

県では、熱海市の土石流災害直後に、土砂災害警戒区域・5834か所とその周辺の流域を上空から撮影した、1996年以前の過去の航空写真データと、現在の写真を比較することで、盛り土が行われた場所の地形の改変をチェックし、先月(8月)3日に838か所の盛り土を抽出しました。その後、盛り土の申請書の記録を照合するなど更なる絞り込み作業を行い、今月(9月)9日、現地点検が必要な76か所を抽出しました。

現地点検は、盛り土に亀裂や陥没がないか、斜面から水がわき出ていないか、排水路に目詰まりや損傷はないか、廃棄物が混入していないかなどを調査します。県では76か所のうち、一部ではすでに先行的に現地点検を行っています。

今後は、それ以外の盛り土4996か所の調査も行い、同じように絞り込み作業を行って現地点検の必要なか所を抽出するとともに、県民から引き続き情報提供を募集しています。

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