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故・小野田寛郎さん描く映画「ONODA」試写会

2021年09月21日 13時01分

歴史・文化

太平洋戦争後も、フィリピン・ルバング島のジャングルに29年間潜伏し、1974年に帰国した、元陸軍少尉(しょうい)、故・小野田寛郎(おのだ・ひろお)さんを描いた映画「ONODA 一万夜を越えて」の試写会が、きのう(19日)、小野田さんの出身地の海南市で開かれました。

映画「ONODA」は、フランスのアルチュール・アラリ監督が手掛け、ことし(2021年)のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映されました。

試写会は、来月(10月)8日の全国公開を前に地元の有志らが関係者向けに開いたもので、親族で、海南市の宇賀部(うかべ)神社で宮司を務める小野田典生(おのだ・のりお)さん71歳らおよそ100人が集まりました。上映が終わると、会場から拍手が湧きおこり、61歳の女性は、「ヘリコプターでルバング島を離れる際の表情が印象的だった」と語りました。

また、出演俳優らの舞台あいさつで、小野田さんの青年期を演じるために体重を11キロ減らしたという遠藤雄弥(えんどう・ゆうや)さんは「極限状態を前にした人としての在り方を考えさせられた」と振り返りました。小野田さんの壮年期を演じた津田寛治(つだ・かんじ)さんは「俳優として一回り成長できた」とのビデオメッセージを寄せました。

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