【新型コロナ】9月県議会・新型コロナ関連の一般質問相次ぐ

2021年09月15日 18時48分

政治社会福祉・医療

9月定例和歌山県議会は、きょう(15日)から一般質問が始まり、議員から新型コロナウイルス対策に関連した質問が相次ぎました。

初日のきょうは5人の議員が登壇し、このうち、公明党県議団の多田純一(ただ・じゅんいち)議員は、政府が導入を検討している「ワクチン・検査パッケージ」について、県当局の見解を求めました。

ワクチン・検査パッケージは、ワクチンの接種歴やPCRなどの検査歴をもとに、感染リスクが低いことを証明する仕組みで、海外へ渡航する際の証明書類としての「ワクチンパスポート」とは異なるものです。

政府の分科会は、パッケージを、病院や高齢者施設での面会や、県境を越える出張や旅行、イベントの参加などを希望する人への証明手段として導入し、コロナ後の行動制限の緩和を検討していますが、ワクチン接種をしていない人が受ける一定の制約をどこまで社会的に受け入れるかなど、課題も指摘されています。

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、パッケージについて「人流しか関心の無さそうな人が考えた案だ。和歌山県のように積極的疫学調査をしっかり行って初めて人流をどうするかを考えるべきで、政府の案は大都市だけを想定し、地方の実情まで考えていないのではないか。地方ではもともと人が少ない実情があるのに、コロナ禍で細々と営業している事業者を更に追い込んでしまわないか」と答弁し、政府の案に疑問を呈しました。

 
きょうの一般質問では、自民党県議団の堀龍雄(ほり・たつお)議員や、改新クラブの浦口高典(うらぐち・こうてん)議員、自民党県議団の中本浩精(なかもと・こうせい)議員、それに、共産党県議団の楠本文郎(くすもと・ふみろう)議員も新型コロナの今後の課題について県当局に質問しました。

和歌山放送ラジオでは、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から、録音ダイジェストでお伝えします。

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