和歌山県産温州みかんをベトナムに輸出解禁へ
2021年09月14日 17時02分
農林水産省は、きょう(14日)和歌山など日本産の温州みかんのベトナム向け輸出を、来月(10月)1日から可能になると発表しました。
ベトナム当局と検疫条件で合意したもので、温州みかんを輸出する際には、生産園地に害虫のミカンバエが発生していないといった条件を満たす必要があります。
農林水産省によりますと、去年(2020年)の温州みかんの国内収穫量は、和歌山県が22%で全国1位を占め、ついで静岡県、愛媛県と続いていて、輸出額はおよそ5億1千万円にのぼり、香港や台湾向けが多くなっています。ベトナムへの解禁後1年間の輸出額はおよそ900万円と見込んでいます。
和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「去年10月、菅総理大臣が当時のフック首相との首脳会談で輸出解禁の加速化に言及したことなどが効を奏した。今後は、産地や県内のJAグループ、JETRO和歌山と県が連携して準備を進めるとともに、これまで輸出をしてきた香港やシンガポールなどアジア諸国での販売促進にも引続き取組み、更なる輸出拡大を目指す」とコメントしました。