【新型コロナ】1人死亡・33人感染・累計5千人超える

2021年09月10日 18時53分

福祉・医療

和歌山県は、新型コロナウイルスに感染し入院していた基礎疾患のある80代の女性1人が、きのう(9日)新型コロナウイルス感染症で死亡したほか、県内できょう(10日)あらたに、乳児から60代の33人が新型コロナウイルスに感染したことを明らかにしました。

きょうの感染状況を発表する野尻技監(9月10日・和歌山県庁)

県内の死者は58人に、累計の感染者数は5015人となり、5千人を超えました。

新規感染者の保健所別の内訳は、和歌山市が13人、橋本が7人、岩出が6人、海南が3人、田辺が2人、湯浅と御坊がそれぞれ1人です。

このうち、岩出市水栖(みずす)の高齢者介護事業所「グループホームなごみ」で、職員2人と入居者3人の感染がわかり、県は県内87例目のクラスターと認定しました。

また、きのう(9日)86例目のクラスターと認定されたかつらぎ町の佐野(さや)こども園で、あらたに園児2人の感染が確認され、この施設の感染者は7人になりました。

一方、きょうまでに66人が退院し、現在入院している人は290人となり、コロナ用病床605床と臨時の4床を加えた病床の使用率は47・6%と、先月14日以来、27日ぶりに50%を下回っています。

酸素投与の必要な重症者は、きのうより1人減って21人で、重篤な症状で人工呼吸器を装着している4人が依然としてICUで治療を受けています。

なお、きょう2人が退院後のホテル療養に入っています。

人口10万人あたりの直近1週間の感染者数は、県全体で28・9人と減少傾向が続いています。

基礎疾患のある高齢者の死亡が相次ぐ一方、感染者の減少傾向が続いていることについて、県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「夏場の帰省や旅行関係の人流が減ったと思われ、全国的な流からみても、おそらく第5波のピークは超えたのではないか。しかし、まだ爆発的感染拡大の指標は上回っていて、いつ再燃するかはわからない」と述べ、引き続き注意を呼びかけました。

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