【新型コロナ】県内32人感染、1人死亡
2021年09月08日 19時29分
和歌山県はきょう(9/8)、県内で新型コロナウイルスに感染して入院していた90代の女性1人が死亡し、乳児から90代までの男女32人が新たに感染したと発表しました。県内で死亡した人は56人となり、県内の累計の感染者数は4961人となりました。
新たに亡くなったのは、和歌山市に住む90代の女性で、クラスターとなった和歌山市の古梅記念病院に入院していた先月24日、接触者としてPCR検査を受けて陽性が判明し、肺炎像が確認されたため、酸素投与の治療を受けていましたが、先月30日に容態が悪化し、きょう、新型コロナウイルス感染症肺炎で死亡しました。死亡した女性には、基礎疾患があり、ワクチンを2回接種していました。
また、古梅記念病院で働いていた40代の女性事務職員1人の感染が新たに確認され、このクラスターの人数は36人となり、県内最大となりました。
また、先月(8月)下旬から同じスイミングスクールに通う複数の小学生が新型コロナウイルスに感染していて、きょう発表の感染者の中にも含まれていることから、福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「泳いでいるときは、マスクを外すし、子ども同士では会話が多いため、感染が広がっているのではないかと思われる。子どもが通うスイミングスクールでは、同じようなことが起こりうるので、できる限り会話をやめ、熱が出なくても体調不良の場合は、プールの利用を控えて検査を受けてほしい。トイレや更衣室など共用の場所では、マスクの着用や飲食に注意し、屋内プールでは、特に換気を徹底してほしい」と呼びかけました。
きょう新たに感染が判明した32人の保健所別の内訳は、和歌山市が9人、岩出が8人、橋本と田辺が5人ずつ、海南と湯浅が2人ずつ、御坊が1人、新宮がゼロで、県外もゼロとなっています。
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が35・3人で、政府が示す爆発的感染拡大の水準の25人を大きく超えているものの、きのうより減少しています。
また、きょう現在、入院しているのは375人で、先月19日以来、20日ぶりに400人を切りました。県内のコロナ用病床はきょうから5床増えて605床となり、クラスターとなった古梅記念病院にある臨時の5床をあわせた病床の使用率は61・5%と、きのうの値をさらに下回りました。
しかし、酸素投与が必要な重症者は24人で、きのうより3人増え、重篤な症状で人工呼吸器を装着している2人を含む4人が、ICU・集中治療室で治療を受けています。
また、県が準備した療養のためのホテルでは、きょう現在、退院後、同居している家族に感染させることがないか心配だという2人が利用しています。