【新型コロナ】関連予算、和市が提案へ 9月定例議会

2021年09月06日 18時52分

交通政治教育社会経済

和歌山市はきょう(9/6)、新型コロナウイルス関連の対策費と先月(8月)の大雨で被害の出た箇所の復旧工事費を盛り込んだ総額およそ12億7千万円の追加の補正予算案を発表しました。

それによりますと、新型コロナウイルス感染症の影響で今年7月から9月にかけての売り上げのうち、1カ月分が、去年かおととしと比べて3割以上減少している、サービス業や製造業などの市内の事業者に対し、従業員の規模に応じて、15万円から最大60万円を給付する事業におよそ8億円、救急搬送する際の感染リスクを減らすため、胸骨圧迫による心臓マッサージシステムをすべての救急搬送車両に整備するための予算として5500万円あまりが計上されています。

また、地域の公共交通機関の運行を守るため、和歌山市に本社のある事業者に対し、バスについては、その台数によって最大300万円を、鉄道やフェリーについては、それぞれ300万円を奨励金として給付する事業に2300万円あまり、抗原検査キットを購入した中小企業に対する補助事業として1200万円、新型コロナの影響で、自宅にいる時間が長くなる小中学生の読書環境を充実させるため、和歌山市内の小中学校に、1校あたり500冊から1500冊の図書を購入するための費用として、あわせて1億3500万円が計上されています。

こうした事業は、新型コロナに対応した国の地方創生臨時交付金が、先月(8月)追加内示されたのを受けて実施されます。

また、新型コロナワクチンの個別接種に協力した医療機関に対し、接種回数で案分して慰労金を支給するための7300万円は、和歌山市内外の住民から寄付された「新型コロナウイルスささえ愛基金」を活用して実施されます。この基金は、先月(8月)末現在、1億2300万円あまりが寄せられていて、今回の慰労金の支給で、残高はおよそ5千万円となり、市は、引き続き寄付を募っています。

一方、先月、長く降り続いた大雨で土砂が流出した市内の道路や、倒壊した水路の壁を復旧させるための予算として、あわせておよそ3500万円が計上されています。

この追加の補正予算案は、あす(9/7)から始まる和歌山市の9月定例議会に提案される予定で、補正予算案の総額は、先月、和歌山市が発表した10億円あまりを加えておよそ27億円となります。

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