紀伊半島大水害から10年で、知事が被災地に献花
2021年09月05日 17時33分
和歌山、奈良、三重の3県で88人、県内だけで61人の死者・行方不明者を出した紀伊半島大水害から10年となったことを受け、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は、きょう(5日)、県内の被災各地の慰霊碑などをまわり、追悼の献花をしました。
このうち、午前中に訪れた那智勝浦町井関(いせき)の紀伊半島大水害記念公園にある慰霊碑では、花を供えたあと、当時を振り返り、「被害の大きさに恐怖した」と語りました。そして、近年も各地で災害が起きていることを挙げ、「災害を忘れないことは、対策を講じて、次の災害に活かすことだ」と話しました。
仁坂知事は、この日、午前から、那智勝浦町と新宮市、それに、田辺市の2か所の被災地の慰霊碑や記念碑をまわり、花を供え、犠牲者を悼みました。
きょうは、当初、犠牲者が出た県内2市4町と県が、初めて合同で慰霊祭を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、延期しました。
追悼行事は、例年通り、人的被害が明らかになり始めて10年となるきのう(4日)、各地で行われました。