「コロナ禍での親子のあり方」シンポジウム開催・和歌山市
2021年09月04日 18時44分
いじめから子どもを守るために様々な角度から現代の教育の問題点を紐解くシンポジウムが、きょう(4日)午後、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれました。
これは、いじめから子供を守ろうネットワーク和歌山が主催したもので、近隣の住民などおよそ60人が参加しました。
会場では、臨床教育学が専門の麗澤大学大学院の高橋史郎特任教授が「コロナ禍で問われる家族のあり方ー親子は共に育つー」と題して講演しました。
高橋特任教授は「コロナ禍の中で意識の変化が起き、家族との時間を大切にしたいなど家庭重視の傾向が強まる一方で、家で一緒に過ごす時間が増えることで親子のストレスが増え、児童虐待など家族関係が悪化している」と話しました。
また、男の子の将来の夢ランキング1位に初めて「お父さんのようになりたい・会社員になりたい」がランクインし、コロナ禍でリモートワークの導入が進む中、父親の働く姿を身近に見るようになったことで、父親への尊敬心が生まれたのではと、コロナ禍ならではの変化についても紹介していました。
講演後は、講演で講師を務めた高橋特任教授や、南陵高校の南谷為朝副校長などをパネリストに迎え、「子どもの心を守るために、私達にできること」をテーマにパネルディスカッションが行われました。