【新型コロナ】県内56人感染 技監「時間内受診を」

2021年09月03日 19時29分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(9/3)、幼児から90代までの男女56人が県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、橋本市で県内83例目のクラスターが発生しました。

記者会見する野尻技監(2021年9月3日・県庁記者会見室で)

きょう新たに県内で感染が確認された56人のうち、橋本保健所管内に住む20代の男性会社員は、すでに感染が判明した4人と同じ職場で働いていて、県は、橋本市高野口町伏原(ふしはら)にある「松源 伏原店」を、県内83例目のクラスターと認定しました。5人は、いずれも買い物客と直接、接する業務にはついていなかったということです。また、店舗では、必要な感染対策がとられ、感染した人同士が、飲食をともにする機会はなかったということです。

このほか、これまでにクラスターと認定された那智勝浦町立温泉病院では、入院患者1人の感染が新たに判明し、これでこのクラスターの人数は8人となりました。

きょう新たに56人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した55人を含め4748人となりました。

新たに判明した人の保健所別の内訳は、和歌山市が17人、田辺が11人、御坊が7人、岩出と橋本が6人ずつ、新宮が3人、湯浅が2人、海南が1人で、県外が3人となっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が43・3人で、政府が示す爆発的感染拡大の水準を大きく超えていて、きのうよりやや上がっています。

また、きょう現在、入院しているのは468人で、県内のコロナ用病床570床と、クラスターとなった古梅記念病院にある臨時の11床をあわせた病床の使用率は80・6%となり、きのうよりやや下がりました。

酸素投与が必要な重症者は22人で、きのうより5人減りましたが、重篤な症状で人工呼吸器を装着している2人を含む3人が、ICU・集中治療室で治療を受けています。

なお、さらなる感染拡大に備えるため、県は、来週6日から、県内の新型コロナ用病床を、570床から600床に増やす考えを示しました。

ところで、きょうの記者会見で、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「PCR検査で陽性となった人の中には、入院を拒否した後、容態が悪くなり、救急搬送される人や、長い期間、受診せずに悪化し、救急車を呼ぶケースがある」として、新型コロナウイルス感染の関連で、救急車を利用する人が増えていることを指摘した上で、「気になる症状が出たら、時間外ではなく、時間内の受診を心がけてほしい」と呼びかけました。

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