消防学校の初任科生による大規模災害対応訓練
2021年09月02日 19時11分
和歌山県消防学校で学ぶ新人消防隊員による大規模災害を想定した対応訓練が、きょう(2日)始まり、徒歩で長距離を歩いたり、土砂災害からの救出訓練などを行っています。
これは、県・消防学校で学ぶ、県内16の消防に採用された新入消防隊員の卒業前の集大成となる訓練です。
訓練は、きょう未明から和歌山県北部を中心に時間雨量100ミリを超える大雨が降り、和歌山市内で道路の冠水や床上浸水、土砂崩れなどが多発したとの想定で、この春入校した45期生・52人が参加しています。
一行は、きょう午前10時前、和歌山県庁南別館で県の細川一也(ほそかわ・かずや)危機管理監から激励を受け、訓練が行われる和歌山市加太(かだ)の県・消防学校までのおよそ10キロの道のりを徒歩で向かいました。
和歌山市消防局の山本一樹(やまもと・かずき)隊員23歳と、串本町(くしもとちょう)消防本部の上野晴夏(うえの・はな)隊員19歳は「南海トラフ巨大地震などの災害を想定して、緊張感を持って訓練にあたりたい。住民に信頼される消防士になりたい」と意気込みを語りました。
県・消防学校の脇田佳典(わきた・よしのり)校長は「ケガの無いよう訓練を終えて、卒業後は地域住民の安全を守る使命を全うできる消防職員になって欲しい」と期待を込めました。
初任科生は、これからあす(3日)の朝にかけて夜通しで訓練にあたり、土砂崩れに巻き込まれた車の救助訓練や、建物火災への対応訓練などを行います。