【高校野球】智辯和歌山ナイン、学校で優勝を報告
2021年09月01日 18時56分
夏の甲子園、全国高校野球選手権大会で兄弟校対決となった決勝を制し、21年ぶりに優勝した智辯和歌山高校で、きょう(9/1)、優勝報告会が開かれ、選手と監督が、スタンドで応援できなかった生徒らに全国制覇を伝えました。
智辯和歌山は、今月26日の甲子園大会決勝で、兄弟校の智辯学園に9対2で勝ち、21年ぶり3回目の優勝を果たしました。
優勝報告会の会場となった智辯和歌山高校の講堂には、全校生徒のうち、密を避けるため、高校2年生をはじめ、応援団やチアリーダーらあわせておよそ400人が入り、中谷仁(じん)監督を先頭に、優勝旗を掲げて入場する宮坂厚希(あつき)主将ら選手を拍手で出迎えました。会場に入れなかった中学と高校の生徒は、それぞれの教室でオンラインの映像を見守りました。
式典では、学校法人・智辯学園の藤田清司(ふじた・きよし)理事長が挨拶し、「長雨の影響で、和歌山大会のあと1ヶ月間試合ができない状況に追い込まれ、コンディションを整えるのは大変だったと思いますが、一戦ずつしっかり戦い、兄弟校対決を制して全国制覇という偉業を達成してくれました。3年生は、次のステップに向けてさらに技術力をアップし、1~2年生は、選抜大会出場へ向けて頑張ってください」と激励しました。
これに対し、中谷監督が挨拶し、「なんとか全員野球で深紅の大優勝旗を21年ぶりに和歌山に持って帰ることができました。残念だったのは、応援してくれる皆さんに甲子園に入ってもらえなかったこと。春のセンバツ大会では、皆さんに応援してもらえる環境になっていることを信じて、必ず甲子園に連れていくことを約束します」と話していました。
また、宮坂主将は、「たくさんの人の支えがあっての優勝。智辯ファミリーで勝ち取った日本一、本当に最高です。この優勝した経験を必ずこれからの人生に活かしていきます」と話しました。
優勝報告会の最後には、ブラスバンドのメンバーが校歌や応援の歌を演奏する中、応援団とチアリーダーが、パフォーマンスを披露し、エールを贈りました。