【新型コロナ】県内68人感染、病院クラスター1例

2021年08月31日 18時44分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/31)、県内で新たに乳児から90代までの男女68人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、白浜町の病院で県内82例目となるクラスターが発生しました。

きょう新たに県内で感染が確認された68人のうち、田辺保健所管内の40代から80代までの男女5人は、公益財団法人・白浜医療福祉財団が運営する白浜町の白浜はまゆう病院に勤務する介護職員2人と入院患者3人で、県は、この病院を県内82例目のクラスターと認定しました。

この病院を退院して介護施設に移った80代の男性が、おととい、発熱の症状を示し、PCR検査の結果、陽性が判明したため、保健所などが、病院の職員と入院患者、それに退院した人あわせておよそ600人のPCR検査を進め、新たな感染が判明したもので、このクラスターの人数は、現在、6人となっています。

最初に発症した男性の介護にあたっていたこの病院の女性職員が、のどの痛みを感じながら勤務を続けていたということで、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「新型コロナは感染しやすいので、病院や介護施設では、軽い症状でも、積極的に県が配布したキットを使って抗原検査を行うとともに、出勤を控えるようにお願いしたい」とあらためて呼びかけました。

記者会見する野尻技監(2021年8月31日・県庁記者会見室で)

また、これまでにクラスターとして発表された和歌山市の向陽病院では、新たに1人の感染がわかり、クラスターの人数は11人、有田川町の藤並小学校にある藤並学童クラブでも1人増えて10人となっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が47人ちょうどで、政府が示す爆発的感染拡大の水準を大きく超えているものの、6日連続で減少しています。

また、103人が退院したため、きょう現在、入院しているのは456人となり、県内のコロナ用病床570床と、クラスターとなった古梅記念病院にある臨時の11床をあわせた病床の使用率は、78・5%と、きのうよりさらに下がりました。

酸素投与が必要な重症者は29人と、きのうより2人減り、重篤な症状で人工呼吸器を装着している1人を含め、ICU・集中治療室で治療を受けている人が2人となっています。

きょう新たに68人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した55人を含め4567人となりました。

新たに判明した人の保健所別の内訳は、和歌山市が28人、岩出と田辺が11人ずつ、橋本と湯浅が5人ずつ、海南、御坊、新宮はゼロとなり、県外が5人となっています。

ところで、病床のひっ迫に備えて県が準備を進めてきたホテル療養について、県福祉保健部の野尻技監は、「いまは病床がひっ迫している状況ではないが、すでに退院基準を満たしている人の中で、自宅には、小さな子どもや高齢者がいてうつさないか心配だという人が数人いるので、あすからホテル療養を開始したい」と述べ、予定通り、あすから和歌山市のホテルでの療養を始める考えを示しました。

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