【新型コロナ】県内42人感染、1人死亡

2021年08月30日 20時50分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/30)、新型コロナウイルスに感染して入院していた90代の女性が死亡し、就学前の幼児から80代までの男女42人が県内で感染確認されたと発表しました。

記者会見する野尻技監(2021年8月30日・県庁記者会見室で)

死亡したのは、和歌山市に住む90代の女性で、基礎疾患の治療のため入院していた古梅記念病院でクラスターが発生し、今月(8月)19日に受けたPCR検査で陽性が判明しました。女性は、基礎疾患が悪化し、3日目から酸素投与の治療を受けていましたが、陽性判明から10日後のきのう(8/29)、死亡しました。この女性は、2回のワクチン接種を受けていました。県内で新型コロナウイルスの感染が確認され死亡した人は、これで55人となりました。

また、きょう新たに県内で感染が確認された42人のうち、和歌山市に住む30代の男性会社員は、12日前にクラスターとして発表された和歌山市の古田会計事務所に勤務していて、このクラスターの人数は8人となりました。

また、和歌山市の50代の女性は、すでにクラスターとなっている和歌山市の向陽病院の看護師で、このクラスター関連の人数は10人となりました。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が49・4人で、政府が示す爆発的感染拡大の水準を大きく超えているものの、5日連続で減少しています。

また、きょう現在、入院しているのは491人で、9日ぶりに500人を下回りました。しかし、県内のコロナ用病床570床と、クラスターとなった古梅記念病院にある臨時の14床をあわせた病床の使用率は、84・1%と、依然として高い水準となっています。

さらに酸素投与が必要な重症者は31人と、徐々に増えていて、重篤な症状で人工呼吸器を装着している1人を含め、ICU・集中治療室で治療を受けている人が2人となっています。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「感染拡大が続く大阪で、直近1週間の10万人あたりの感染者数が下降気味になっていないため、大阪からの引き込みに非常に注意が必要」として大阪への不要不急の外出を控えるよう呼びかけたほか、「暑いこの時期は、換気が不十分になりがちで、家庭内に感染を引き込むと、家族全員が感染するおそれがある。いま気を緩めると、集団感染の再爆発が起きるので、引き続き、感染対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

きょう新たに42人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した55人を含め4499人となりました。

新たに判明した人の保健所別の内訳は、和歌山市が14人、田辺が12人、岩出が5人、海南、湯浅が3人ずつ、御坊が2人、橋本が1人、新宮がゼロで、県外が2人となっています。

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