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【新型コロナ】県内55人感染、学童保育でクラスター

2021年08月27日 19時38分

社会

和歌山県はきょう(8/27)、幼児から90代までの男女55人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、有田川町の学童保育でクラスターが発生しました。

県内で新たに感染が確認された55人のうち、湯浅保健所管内に住む10代の小学生5人は、いずれも有田川町の藤並小学校にある「藤並学童クラブ」に通っていて、県はこの学童保育を県内80例目のクラスターと認定しました。

また、これまでに学童クラブの30代の女性支援員と小学生1人の感染が判明していることから、このクラスターの人数は7人となりました。

藤並小学校では、おととい25日からすでに2学期が始まっていて、保健所がおよそ170人のPCR検査を進めています。

このほか、きのうまでにクラスターに認定された和歌山市の向陽病院では、入院患者2人感染が新たにわかり、クラスターの人数は9人となりました。

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、11日ぶりに一日の感染者数が60人を切って55人にまで減った要因と今後の見通しについて、「人数が減ったのは、帰省の影響が減ったからだが、きょうも学童保育でクラスターが発生したように、保育所も含めて学校関係での感染拡大が危惧され、まだまだ予断を許さない」と述べました。

記者会見する野尻技監(2021年8月27日・県庁記者会見室で)

きょう新たに55人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した52人を含めて4348人となりました。

きょう現在の入院患者は544人で、きのうよりやや減りましたが、県内のコロナ用病床570床と、クラスターが発生した古梅記念病院に臨時に設けられた病床18床をあわせた病床の使用率は92・5%で、依然としてひっ迫した状態が続いています。

重症患者は29人で、人工呼吸器をつけた重篤な患者を含め、2人が集中治療室で治療を受けています。

重症患者はのうち、田辺保健所管内の70代の夫婦は、今月15日から、38度の発熱や倦怠感などが断続的に続いていましたが、医療機関を受診せず、11日経ったきのうになって、息苦しさが出て意識朦朧となり救急搬送され、酸素投与の治療を受けていて、県福祉保健部の野尻技監は、あらためて「早めに受診してほしい」と強く呼びかけています。

新たに判明した55人の保健所別の内訳は、和歌山市が22人、田辺が10人、湯浅が7人、橋本が5人、岩出が4人、海南と御坊が2人ずつ、新宮はゼロで、県外が3人となっています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、きのうよりやや下がって、県全体で56・9人となったものの、依然として、政府が示す爆発的感染拡大の水準25人を大きく上回っています。

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