【新型コロナ】和市の小中学校、抗原検査キット配布へ
2021年08月26日 19時23分
小中学校や高校の新学期のスタートにあわせて、和歌山市は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各学校に抗原検査キットを配布することになりました。
これは、きょう(8/26)の定例記者会見で、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が明らかにしたものです。
和歌山市では、きのう(8/25)から新学期が始まる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いているため、始業式を、来月(9月)1日に延期しています。
こうした中、政府は、来月上旬から、全国の小中学校などに最大およそ80万回分の抗原検査キットを配布すると表明しましたが、具体的なスケジュールが決まっていないため、和歌山市は、独自に抗原検査キットを確保し、市内の学校に配布することにしたものです。
配布の対象は、市内の小中学校と高校、それに義務教育学校のあわせて71校で、あわせて1500回分の抗原検査キットを、学校の規模に応じて配布します。
学校の運営にあたっては、児童・生徒に対し、体調が悪い場合は、登校しないよう指導していますが、学校内で発熱するなどの症状が出た場合には、抗原検査キットを使って新型コロナウイルスへの感染が内科を確認し、陽性の場合には、医療機関へ向かうなど必要な措置をとることになります。
和歌山市では、直近の感染者に占めるデルタ株の割合が8割を占めていて、直近1週間の19歳以下の感染者数が、第5波に入る前と比べて16倍にのぼっているなど、新型コロナウイルスの感染拡大がいています。
こうした中、来月1日に延期した始業式について、尾花市長は、「予定通り、9月1日に始業式を迎えたい」と述べた上で、「休業になると、学童保育で密な状態が発生するほか、分散登校では、給食や通学時の問題があるなど課題が多い。学校にいても、オンラインを使って家庭にいても同じ授業が受けられるハイフレックス型の授業を模索してきたので、この方式を使うなどして授業を続けていきたい」と話しました。