今月（８月）８日和歌山市で、自宅を出たまま行方不明になった高齢の女性を早期に発見して救助したとして、和歌山東警察署はきょう（２５日）、メスの嘱託警察犬と指導手の女性に、感謝状を贈って表彰しました。

和歌山東警察署によりますと、和歌山県警嘱託警察犬のメスのラブラドールレトリーバー「ベル号」３歳と、飼い主で指導手の有田市の田伏和子(たぶせ・かずこ)さん６０歳は、今月８日深夜、和歌山市有家(ありえ)に住む高齢の女性が行方不明になったと捜索願が出され、警察官が捜索しましたが女性は見つからないため田伏さんとベル号の出動を要請しました。

およそ１時間後に有田市から到着した田伏さんとベル号は、女性のパジャマなどの臭いを手掛かりに捜索して、およそ１０分後に女性宅近くの田んぼで女性を発見して和歌山市消防局の救急隊員に無事救助されました。

田伏さんは「真夏の暑いさ中で心配でしたが、ベル号が早く見つけてくれて助けられました。甘えん坊のところもありますが、これからも役に立てるよう頑張りたいです」と話していました。

和歌山東警察署の出納延計(すいどう・のぶかず)署長は「夜中の出動要請にもかかわらず来てくれて、スピード発見という驚くべき功労です」と話し、ベル号に副賞として、犬用ジャーキーの詰め合わせをプレゼントしました。