【新型コロナ】病床ひっ迫・9月1日からホテル療養開始へ

2021年08月24日 18時55分

政治福祉・医療

和歌山県は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、コロナ用病床のひっ迫が予想されるとして、来月(9月)1日から、入院後、軽症や無症状するおそれが無い患者を対象に、ホテルでの宿泊療養を開始することになりました。

県では、全国の都道府県で唯一、新型コロナウイルスの感染者を、原則的に全員入院させる措置を取ってきました。この夏の第5波による感染拡大で県内の1日の感染者数が90人を超えて過去最多となっています。

県ではコロナ用病床を560床まで増やしていますが、感染が収まらず、全員入院の維持が困難となってきたため、来月1日から、入院後に軽症や無症状になった人の退院を早めて、ホテルでの宿泊療養に切り替えられるよう、体制を整備しました。

宿泊療養が行われるのは、和歌山市黒田(くろだ)の「東横イン JR和歌山駅東口」で、県では151室を確保して、看護師を常駐させ、無症状や軽症の人を受け入れることにしています。現在入院している患者のうち、発症から5日から7日が経ち、無症状や軽症の人は、医師の判断でホテル療養に移行されます。

和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「全員入院は無理かなという状況になっていて、やむを得ないが、家族や他人にうつす可能性が無くなった人は、ホテル療養に移ってもらうことになる」と話しています。

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