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【新型コロナ】県内67人感染、過去最多で自粛訴え

2021年08月17日 19時29分

社会福祉・医療

和歌山県はきょう(8/17)、一日の感染者としては、過去最多となる67人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。これを受けて、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事も記者会見にのぞみ、県民に対し、3度目となる不要不急の外出自粛を呼びかけました。

仁坂知事と野尻技監が並んで記者会見(2021年8月17日・県庁記者会見室で)

きょう新たに感染が確認された67人のうち、家族内の感染が27人、帰省による感染が13人となっていて、帰省のため県内外を行き来した結果、感染が拡大したものとみられています。

直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が33・8人で、政府が示す爆発的感染拡大の水準を大きく超え、過去最多となりました。

また、きょうから県内のコロナ用病床は15床増えて515床となり、現在、入院している296人の病床使用率は、57・5%となっています。

こうした中、仁坂知事がきょう記者会見し、「和歌山県内でも感染者が増え、このまま進行すると、全員入院が難しくなってくるし、感染がとめどなく広がる可能性もあるので、ここは、県民の皆さんに少し不便をしのんでもらおうということになった。こういう事態になったことは、残念で、申し訳ないが、感染が収まるまで、保健医療行政は力を緩めることはないので、県民の皆さんと両方の力で感染を抑えていきたい」と述べました。

県民に自粛を呼びかける仁坂知事

具体的な対策として、仁坂知事は、「まずは、これまでは、安全な外出・安全な生活と言ってきたが、みたび、不要不急の外出を控えるというモードに切り替えていただきたい。特に用事があったりしない限り、自宅にいてもらいたい」と述べ、第一波、第四波に続いて、3度目の不要不急の外出自粛を呼びかけました。

また、仁坂知事は、これとあわせてできるだけ帰省を控えるよう呼びかけたほか、テレワークなどを活用した在宅勤務を積極的に活用するよう呼びかけています。

また、県外への観光は自粛し、県内でもリフレッシュプランを活用した新規の旅行の予約を控え、そのほかの旅行についても、できる限り延期するよう呼びかけました。

一方、県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「第五波になって妊婦の感染が増えていて、第五波だけで9人にのぼっている。妊婦のいる家庭では特に留意していただきたい。また、肥満度を示すBMIが30を超える人の感染も増えているので、注意してほしい」と呼びかけました。

感染者の発表を行う野尻技監

きょう新たに67人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した50人を含めて3584人となりました。

新たに判明した67人は、県内すべての保健所管内に及んでいて、67人の内訳は、和歌山市が24人、岩出と御坊が9人ずつ、田辺が6人、新宮が5人、橋本と湯浅が4人ずつ、海南が2人で、県外は、兵庫県が3人、香川県が1人となっています。

酸素投与が必要な重症者は11人で、人工呼吸器を装着している1人がICU・集中治療室で治療を受けています。

なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに124人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、1623人となりました。

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