【大雨】和歌山県中部の山間部で、月間雨量超す(15日正午まで)

2021年08月15日 13時25分

災害・防災

日本付近に停滞する秋雨前線による大雨は、和歌山県では、きょう(15日)午前中に、小康状態になってきましたが、県中部の山間部では、総雨量が8月の月間雨量を超えるなどし、土砂災害に警戒が必要な状態が続いています。

アメダスの観測で、有田川町清水(しみず)では、きょう午前6時半すぎまでの1時間に44・5ミリの激しい雨が降りました。

また、今月(8月)11日の降り始めから、きょう午前6時までの総雨量は、田辺市の護摩壇山(ごまだんざん)で519・0ミリ、田辺市龍神(りゅうじん)で427・5ミリ、有田川町清水で305・5ミリに達し、8月の月間雨量の1・3倍から1・4倍となっています。

一方、和歌山県の観測で、日高川町の小川(おがわ)や寒川(そうがわ)では、きょう正午までの総雨量が700ミリを超えています。

この大雨により、日高川水系では、警戒レベル2相当の氾濫注意情報が発表されています。

和歌山地方気象台によりますと、前線が太平洋側に南下することで、雨は小康状態になりますが、前線は、あす(16日)には再び北上し、今月20日頃にかけ、西日本付近に停滞する見込みで、前線の位置や活動の程度によっては、あさって(17日)にかけても警報級の大雨が予想されるとしています。

これまでの雨で、地盤の緩んでいる所や増水している河川があり、引き続き、土砂災害に警戒が必要です。

また、和歌山県のまとめで、この大雨に伴う強風で、田辺市目良(めら)地区の住宅15戸が、外壁や屋根瓦が破損する被害がありました。けが人などの報告はありません。

交通機関では、きのうからきょうにかけ、JR紀勢線や和歌山線で、一部列車に運休や遅れが出ました。

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