四十住さくら、金メダル獲得 「さくらパーク」のおかげ

2021年08月04日 19時44分

スポーツ社会

東京オリンピックの新競技、スケートボードの女子パークで、岩出市出身の四十住(よそずみ)さくら選手19歳が金メダルに輝き、初代女王となりました。

試合後の記者会見で、四十住選手は、「金メダルを獲ることができてうれしいです。本番の1週間くらい前からメッセージがいっぱいきたので、すごく緊張していましたが、本番は全然緊張しなかったです。勝てた理由は、この舞台で、みんなと一緒に楽しんで、自分のベストの滑りをできたから。金メダルはすごく重い。家族に早くかけてあげたい」と喜びを語りました。

小学6年の時にスケートボードを始めた四十住選手は、母の清美(きよみ)さんが運転する車で、神戸市などの練習場まで通って技を磨き、3年前の世界選手権で優勝するまでになりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大で練習場の利用や移動の制限を余儀なくされる中、地元・岩出市の酒造会社「吉村秀雄商店」から倉庫の無償提供を受け、スポンサーからの援助で練習場に改修し、去年10月からこの「さくらパーク」での練習を重ねてきました。

さくらパークの外観

試合後の記者会見で、スケートボートの練習場が少ない日本の環境で金メダルが獲れたことについて聞かれた四十住選手は、「1年前に自分のプライベートパークができたことが、この結果につながったと思います」と強調し、「和歌山にはパークがないので、作ってほしいです」と話していました。

酒造米や機械の保管に使っていた倉庫を練習場として提供した「吉村秀雄商店」の安村勝彦(やすむら・かつひこ)社長は、「金メダルを獲ってくれてうれしいし、ご苦労様、ありがとうと言いたい。『岩出市からオリンピックで金メダルを獲ってほしい』という一念で倉庫を貸していたので、『やってくれたな』という感じ。倉庫が役に立ったのならうれしい」と話しました。

安村社長は、今後も、四十住選手が希望すれば、倉庫の無償提供を続けていくことにしています。

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