紀の国わかやま総文2021 総合開会式開催
2021年07月31日 19時48分
文化部のインターハイとも言われる文化の祭典、第45回全国高等学校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」がきょう(7/31)開幕し、和歌山市の和歌山ビッグホエールで総合開会式が開かれました。
全国高校総合文化祭は、文化庁や都道府県などが主催して47都道府県の持ち回りで毎年開催されている高校生による文化の祭典で、全国の文化部の高校生が集まり、演劇や演奏、芸術などを発表し、互いの交流を深めます。「文化部のインターハイ」とも呼ばれ、45回目のことし(2021年)は、和歌山県で初めての開催となりました。
総合開会式は、きょう午後1時から和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれ、大型スクリーンに47都道府県を現したそれぞれの写真が紹介される中、代表する高校生が1人ずつ入場しました。
式典では、第45回全国高校総合文化祭大会会長で公益財団法人・全国高校文化連盟の上柿剛(うえがき・つよし)会長や、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事が挨拶しました。
挨拶の中で、仁坂知事は、「今年は和歌山県が誕生して150年。秋には、紀の国わかやま文化祭2021が開かれることになっていて、この記念すべき年が芸術文化で盛り上がる1年となることは大変喜ばしいこと。この大会での仲間との交流が、新たな創造と皆さんの輝かしい未来への原動力となることを願っています」と述べました。
また、式典の様子をオンラインで視聴された秋篠宮(あきしののみや)さまがビデオメッセージでお言葉を寄せられ、「WEB開催となった昨年の大会を経て、2年ぶりに会場で皆様とお会いすることを楽しみにしておりましたが、東京都に緊急事態宣言が発せられ、ビデオメッセージでの参加となったことを大変残念に思います。参加される皆様には、日頃の活動と日々の生活の中で培われた創造性を表現し、全国へと発信されますことを期待しております」と述べられました。
また生徒を代表して、生徒実行委員会委員長の開智高校3年、前冬磨(まえ・とうま)さんが「誰かを思い、誰かの幸せを願う。その心が人々を笑顔にします。前に進むことをやめさえしなければ、きっと道は開ける。世界中の人々の笑顔のために、私たちは仲間とともに力を合わせます」と挨拶しました。
最大8500人が入る和歌山ビッグホエールの観客席では、生徒の保護者や学校関係者らおよそ1000人が見守り、式典のあと行われた和歌山県と東京都の高校生による交流ステージなど、生徒らは、2年かけて準備してきた成果を披露していました。
また、この日午後5時からは、和歌山市のけやき大通りでパレードが行われ、およそ2000人の高校生によるマーチングバンドなどが披露されました。
全国高校総合文化祭は、来月6日まで和歌山市や田辺市など県内6市4町を会場にして、22の部門で互いの交流を深めます。