【新型コロナ】県内38人感染 新宮管内で初のクラスター発生
2021年07月30日 19時53分
和歌山県はきょう(7/30)、10歳未満の小学生から50代までの男女38人が、県内で新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。また、新宮市のカラオケスナックで県内62例目のクラスターが発生し、県が利用客に対し、保健所に連絡するよう呼びかけています。
新たにクラスターとなったのは、新宮市谷王子町のカラオケ設備のあるスナック「クラスA(エー)」で、きょう新たに感染が確認された新宮保健所管内在住の30代の女性従業員と和歌山市から帰省して店を利用していた40代の男性のほか、これまでに感染が判明した従業員2人と三重県で感染確認された利用客2人を加えてクラスターの人数は、あわせて6人となっています。
新宮保健所管内でクラスターが発生したのは初めてです。
県は、今月23日以降にこの店を利用した人に対し、症状のあるなしに関わらず、最寄りの保健所まで連絡するよう呼びかけるとともに、新宮市内の別の店でも従業員に感染者が確認されていることから同じようなカラオケのある飲食店を利用して症状の出ている人は、保健所に連絡するよう呼びかけています。
また、きのうクラスターとして発表された海南市下津町の会社では、新たに1人の従業員の感染が判明し、この会社の経営者と従業員7人全員の感染が確認されています。
きょう新たに感染が確認された38人の保健所別の内訳は、和歌山市が19人、岩出が7人、橋本が4人、湯浅と新宮が2人ずつ、そして東京都が3人、大阪府が1人となっています。
直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は、県全体が16・5人で、5月8日以来、83日ぶりに急増の指標となる15人を超えました。
記者会見した県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「依然として、特に若い人が、県外へ出かけるなどして感染が広がっている。きょうも、感染拡大地域へ旅行に行って感染したケースや、県内で複数の人が集まり感染が広がっているケースがある。夏休みに入って人の動きが激しくなり、デルタ株に置き換わりつつある中、ここで感染爆発すると8月は大変なことになるので、感染防止対策に留意してほしい」と呼びかけています。
きょう新たに38人の感染が確認されたことで、県内の累計感染者数は、死亡した49人を含め2937人となりました。
酸素投与が必要な重症者はきのうより2人増えて8人です。
きょう現在の入院患者数は159人で、5月27日以来、63日ぶりに150人を超え、県内の病床400床に対する病床使用率は、39・8%となっています。
なお、これまでに感染が確認された人のうち、新たに39人が変異ウイルスの感染とわかり、県内で確認された変異ウイルスの感染者数は、1025人となりました。