【高校野球】智辯和歌山25回目優勝 市立和歌山破る

2021年07月27日 19時29分

スポーツ教育社会

和歌山市の紀三井寺公園野球場で開かれた第103回全国高校野球選手権和歌山大会は、きょう(7/27)、決勝が行われ、智辯和歌山が4対1で市立和歌山を破り、4大会連続25回目の優勝を飾りました。

優勝を決めた智辯和歌山の選手ら(2021年7月27日・紀三井寺公園野球場で)

この春、選抜大会に出場した市立和歌山と去年夏の独自大会を制した智辯和歌山の、いずれもシード校同士の対戦となった決勝は、市立和歌山のエース・小園(こぞの)と智辯和歌山・伊藤(いとう)の投げ合いで始まり、両チームとも得点圏にランナーを進めるものの、あと一本がでない展開で、5回まで無得点が続きました。

6回裏、満塁の智辯和歌山が、7番・髙嶋(たかしま)のタイムリーヒットで1点を先制すると、市立和歌山は7回表、3番・平林(ひらばやし)がヒットで出塁し、続く5番・田中(たなか)が、先発の伊藤から代わった智辯和歌山のエース・中西(なかにし)を打ち、三塁線を破るタイムリーツーベースで同点に追い付きました。

しかし、智辯和歌山は7回裏、2番・大仲(おおなか)のタイムリーヒットと、5番・岡西(おかにし)のライトオーバーのタイムリーツーベースで2点を挙げ、3対1とリードし、さらに8回裏にも1点を追加して4対1と市立和歌山を突き放し、4大会連続25回目の優勝を飾りました。

智辯和歌山の中谷仁(なかたに・じん)監督は、「市立和歌山の小園、松川の好バッテリーとの対戦なので延長も覚悟していましたが、伊藤、中西の両投手が、最少失点で切り抜けてくれました」と戦いを振り返り、「甲子園では、市立和歌山の思いも背負って戦ってきます」と話していました。

また宮坂厚希(みやさか・あつき)主将は、「選抜大会に出場できず悔しい思いをしてなんとしても夏の甲子園に行こうとチームで練習してきたので、うれしい」と話し、甲子園での健闘を誓っていました。

この試合は開門前から1000人の観客が詰めかけ、試合が始まると、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため制限した観客数に達したため、満員札止めになる盛況ぶりでした。

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