和歌山城の石垣で草刈り、和市消防局の高所作業訓練

2021年07月27日 19時28分

歴史・文化災害・防災社会

和歌山城の石垣の清掃を兼ねた和歌山市消防局の高所作業訓練が、きょう(7/27)行われ、消防隊員がロープで降りて堀の石垣に生えた草を刈り取りました。

石垣へ降りる消防隊員(2021年7月27日・和歌山城二の丸で)

これは、高いところでの救助技術の向上と城の清掃を兼ねて毎年、夏と冬の2回行われているもので、きょうは、午前9時から正午頃まで気温が30度を超える暑さの中、和歌山城の二の丸で和歌山市消防局の職員およそ70人が、訓練に取り組みました。

訓練では、消防隊員が、木にくくりつけたロープを伝って堀の石垣を降り、カマで石垣の隙間に生えた雑草を刈り取っていました。

木にロープをくくりつける消防職員

刈り取った雑草は、別のロープで垂らしたカゴに入れられ、堀の上にいる隊員が引き揚げて回収していました。

刈り取った雑草を回収する

和歌山市消防局警防課の森八起(もり・やつき)副課長は、「今年は、週末から始まる全国高校総合文化祭があり、和歌山にたくさんの人が訪れるので、和歌山城整備企画課と調整しながら訓練を行いました。訓練を通じて石垣がきれいになった和歌山城を是非、みていただきたい」と話していました。

和歌山城の二の丸では、石垣の保存や景観の向上のため策定された樹木の管理計画に沿って、去年秋に26本の木が伐採されていて、訓練にのぞんだ職員は、くくりつける樹木が少ない中、工夫して石垣に降りるためのロープを確保していました。

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