「2021平和のための戦争展和歌山」開催・あすも
2021年07月24日 18時44分
和歌山県内に残る戦跡や戦争に関する資料を紹介する「2021平和のための戦争展わかやま」が、きょう(24日)からあすまで和歌山市の和歌山県勤労福祉会館・プラザホープで始まりました。
この展示会は、和歌山県教職員組合などでつくる実行委員会が、戦争の悲惨さを伝え、人の命の大切さや平和の尊さを訴えようと毎年開いているものです。
会場では、軍隊手帳や戦時中の衣服など県内の遺族から提供された遺品の展示をはじめ、現在の串本町で建造され、操業中にアメリカの水爆実験で被ばくした第五福竜丸の資料、広島県の高校生が被爆者から聞いた体験談をもとに、およそ1年かけて描いた原爆の絵などが展示されています。
展示会とあわせて初日のきょうは、京都精華大学専任講師の白井聡(しらい・さとし)さんによる「どこまで続くアメリカいいなりーこのまま隷属を続けるのかー」と題した講演会も行われました。
和歌山平和委員会の里﨑正(さとざき・ただし)事務局長は「この展示を通じて、戦争が始まってしまったらどういう結果が待っているのかということを考え、自分の意見を言えるようになって欲しい」と話していました。
例年、戦争体験者による体験談を聞く会も実施されますが、今年は新型コロナ感染拡大防止のため、戦争体験談などは取りやめ、規模を縮小した上で開催しています。
この「2021平和のための戦争展わかやま」は、あすも午前10時から午後1時まで和歌山市手平のプラザホープで開かれます。入場は無料です。