【新型コロナ】あらたに16人感染確認、和歌山税務署でクラスター

2021年07月23日 17時03分

福祉・医療

和歌山県は、きょう(23日)あらたに、県内で10代から50代の男女あわせて16人が、新型コロナウイルスに感染したことを確認したと発表しました。

記者会見に臨む野尻技監(7月23日・和歌山県庁)

このうち、和歌山市の和歌山税務署で、職員と家族あわせて4人の感染が確認され、県は、県内60例目のクラスターと認定しました。県内の感染者の累計は、死亡した49人を含め2785人となりました。

県によりますと、クラスターとなった和歌山税務署では、今月(7月)17日、大阪府から通う30代の男性職員の感染が確認され、その後の接触者検査で、同僚の50代の男性職員と同居家族の50代の女性、それに、別の50代の男性職員の3人の感染があらたにわかりました。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「職場の同じグループで1人感染者がいれば、換気も十分に出来ずに広がってしまう」と指摘し、改めて職場内での感染防止対策を徹底するよう呼びかけました。

このほか、クラスターには認定されていませんが、きのう(22日)感染が確認された大阪府在住の20代の男性を介して、それぞれ別々の日時や場所での会食や出張で接触したとみられる5人の男性の感染がきょう一気に判明し、野尻技監は「若い感染者は活発なので、発症しても会食や仕事で感染を拡げてしまうおそれがある」と指摘しました。

住所地の保健所管内別の内訳は、和歌山市が8人、岩出が4人、海南・橋本・湯浅がそれぞれ1人、残る1人は大阪府です。

きょうは6人が退院しましたが、現在入院している人は61人に達し、先月(6月)3日以来、50日ぶりに60人を超えています。

人口10万人あたりの感染者数は、県全体で6・6人、和歌山市で9・8人、岩出で8・9人などとなっています。

一方、これまでの感染者のうち、あらたに5人が変異ウイルスへの感染だったことがわかり、県内の変異ウイルス感染者の累計は900人となりました。 

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